ピンク屋形船でコロナ苦境乗り越える…ランチクルージングに“世界一スイーツ”提供にも挑戦 

スポーツ報知
ピンクと水玉模様が印象的な屋形船

 新型コロナウイルス感染拡大の「第3波」は、忘年会シーズン間近の屋形船業界も直撃している。「屋形船 あみ達」(東京・江戸川区)の高橋悟社長(48)は、予約状況について「例年の2割もいっていない。忘年会を禁止している会社も多いでしょうからね」と話した。

 1月に都内の別の屋形船で行われた新年会からクラスター(感染者集団)が発生。2月14日に報じられると、キャンセルが相次ぎ、毎年約9000人が乗船するという3、4月のお花見シーズンの利用はゼロになった。1916年創業で100年以上続いてきたが、4代目の高橋社長は「16人の従業員を守れるのか、不安になった」と振り返る。

 船は4月からの緊急事態宣言中は約2か月休業。その間、天丼のテイクアウトも行った。6月に営業を再開したが、夏場の感染拡大もあり客足は思うように戻らず、現在の売り上げは例年の3割に届かないという。

 「夜の宴会」のイメージがある屋形船で、12月からは新たにピンクの船によるランチクルージングを開始する。船体の「まるあ柄」と呼ばれる水玉模様が印象的だ。2010年の製菓コンクール「ワールドペストリーチームチャンピオンシップ」で、日本人初の総合・個人部門ともに優勝した五十嵐宏シェフによる“世界一のスイーツ”も提供。高橋社長は「デートや女子会に使っていただき、若い人たちにも屋形船を知ってもらいたい」と期待した。

 船内は状況に応じて窓を開け、換気装置も使って感染防止を徹底。本来38人乗りの船を20人程度に抑え、密にならないよう心掛ける。

 今後はピンクを含む所有の屋形船8隻にそれぞれ色をつける予定だ。また、船に水を浄化する炭素繊維を用いた設備を設置し、川の水質改善に活用するなどのクラウドファンディングを1~29日まで実施。既に目標の30万円を大きく上回る支援が集まっている。「コロナで厳しいが、下を向いても仕方がない。コロナがあったから新しいことができた、というふうにしたい」。伝統を守るため、挑戦は続く。(竹内 竜也)

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