◆フィギュアスケート GPシリーズNHK杯 最終日(28日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)
女子フリーが行われ、2季ぶりのGPシリーズ復帰戦でショートプログラム(SP)7位の三原舞依は131・32点、合計194・73点だった。
演技を終えると、両手を突き上げピョンピョンと跳ねた。両手で顔を覆い、泣いた。「最後のジャンプが終わってスピンをしている途中に大きな拍手の音が聞こえて。スピンに入って真ん中当たりの所からすごくウルウルしていて、最後の方は前が見えなかかった。観客の皆様の拍手の音が、音楽より大きく聞こえた。本当に感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びに浸った。
ローリー・ニコルさん振り付けの「フェアリー・オブ・ザ・フォレスト&ギャラクシー」を舞った。冒頭のルッツ―トウループの連続3回転などすべてのジャンプを着氷した。「まだまだ完璧と言える演技じゃないけど、今の自分のベストは出せた。大きなミスなくできたことは良かった」と今季4戦目を振り返った。
昨季は体調不良により全休した。強い気持ちと、不断の努力でここまで戻ってきた。「最初から最後まで、まだまだ力の弱さがある。全日本までに、もっと力強いダイナミックな演技ができるように進化していきたい」。12月の全日本選手権(25~27日、長野)へ、プログラムに磨きをかけていく。