ヤクルトが、国内FA権の行使を表明した井納の獲得に動く可能性が27日、高くなった。球団幹部は「ピッチャー(の補強を)優先に考えている。先発としての評価はもちろん、タフなピッチャーというイメージ」と強い関心を示し、本格調査を始めた。
2年連続最下位からの巻き返しへ狙いを定めた。今季のチーム防御率4・61、589失点はともに12球団ワースト。球団史上初めて規定投球回に到達する投手が現れず、ローテを1年間守ったのも小川ひとりだっただけに、先発投手の補強は欠かせない。
投手陣で30歳以上の日本人は石川、石山、小川だけ。若返りが進む中で34歳の経験は心強い。年俸6100万円で補償不要のCランクである点も魅力。争奪戦は必至だが、12月5日の公示を待ち、正式に獲得に動くとみられる。交渉解禁に向け、通算50勝右腕の動向をマークし続ける。