【中日】契約更改交渉2日で保留者3人「査定への不信感」か「ヨソはヨソ。ウチはウチ」か…球団と選手との“温度差”

契約更改交渉に臨み保留した福谷
契約更改交渉に臨み保留した福谷

 8年ぶりAクラスの中日が、保留者続出の“厳冬更改”となっている。契約更改交渉2日目の27日、今季チーム2位の8勝を挙げた福谷浩司投手(29)、30ホールドポイントで最優秀中継ぎの福敬登投手(28)がアップ提示をそろって保留した。26日に同じくアップ提示を保留した木下拓哉捕手(28)に続き、わずか2日間で3選手が保留する異例の事態が発生している。

 今季年俸1800万円の福谷、2500万円の福の両投手ともに倍増級のアップ提示とみられるが「他球団の契約更改状況を見てから考えたい」と、そろって主張した。

 今季は新型コロナで開幕が延期し試合数は120に減少。球団は新型コロナに関係なく査定を行っているが、試合数の減少で加算ポイントは必然的に少なくなり、例年であれば存在した“上乗せ”部分もコロナの影響で消滅した。

 わずか2日で3選手の保留に、加藤球団代表は「情状の部分が一切ないからでしょう。例年情状でプラスしていたものが今年はない。それはコロナの影響と言われてもしょうがない」とし、保留した3選手と次回以降の交渉でも、金額を上積みすることはないと改めて説明した。

 また2投手が主張した他球団との比較についても同代表は「他球団は他球団。ドラゴンズはドラゴンズ。査定を変更すればドラゴンズの査定が間違っていたことになるし、(既にサインした選手と交渉を)もう一度やり直さないといけなくなる」と、“ヨソはヨソ。ウチはウチ”のスタンスは変えない方針でいる。

 また福谷は金額面の“闘争”ではなく、査定基準の明確化も求めた。「8勝できたが、野手や中継ぎに助けてもらった。祖父江さん、阿部さん、木下拓、福、高橋、京田に満足できる評価をして欲しいと伝えた。さらに査定にチームの方針が入っているのか分からなかった。(首脳陣が)選手にどういうところを求めているのかを入れてほしい」と自身のためだけでなく、将来に向けチーム全体のためになることも交渉に織り込んだ。

 獅子奮迅の活躍でチームの屋台骨を支えた福も「査定に不透明な部分があったので…。納得してサインをしたかった。左肩を故障して(一時支配下登録になって)も契約してくれた球団に対して、僕はすごく恩を感じている。わだかまりなく来季にいきたい」と話した。

 この後、保留者との再交渉だけでなく、最優秀中継ぎの祖父江や正遊撃手の京田など主力の更改も控える竜。既にサインした高橋や阿部ら5選手も交渉に1時間前後を費やしており、明らかに球団との“温度差”がある今オフの契約更改。8年ぶりAクラス入りの歓喜が消え去る、大荒れの模様となっている。

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