2年ぶりの優勝 貴景勝の“言葉”で振り返る栄光と挫折【上】

貴景勝
貴景勝

 大関・貴景勝(24)=常盤山=が、11月場所で2年ぶり2度目の優勝を飾った。大関としては2017年初場所の稀勢の里以来約4年ぶりの優勝で、来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)では綱取りに挑む。2018年九州場所の初V以降、大関昇進や陥落、ケガなど山あり谷ありの2年間だった。節目、節目で貴景勝はどのような言葉を残してきたのか。初優勝から2回に分けて振り返る。

 

 ▽2018年11月25日、九州場所千秋楽。初優勝を決めた直後の言葉。負ければ当時の大関・高安(田子ノ浦)に逆転Vを許す可能性もあった中、錦木(伊勢ノ海)に勝ちきった。

 『弱い自分が出てきた。その中で自分と向き合うことが、何よりだと思った』

 ▽同26日、一夜明け会見。切り替えの早さは当時から変わらず。初優勝に浮かれることもなく、翌場所で大関取りの可能性もある中すでに次を見据えていた。

 『これで終われない。これ(初優勝)が最初で最後にならないように』

 ▽2019年1月27日、初場所千秋楽。結びの一番で大関・豪栄道に負け、大関取りが持ち越しとなった。昇進目安の「三役で直近3場所33勝」には届いていたが、この敗戦により昇進は翌場所に見送られた。

 『悔いは残ってない。全部やりきった。勉強になったけど、これがいきてくるかは今後分かる』

 ▽同2月6日。それまで具体的な目標を公の場では口にしなかったが、大関取りをかける春場所に向け、明確に決意を語った。

 『(目標は)大関になるということ。今までは「次の番付」とか濁して大関とは具体的に言わなかったけど、今場所で決まるから。自分にハッパかけていかないと。プレッシャーは強ければ強いほど、いいタイプ』

 ▽同2月11日。部屋での稽古後の取材で「突き押し一本で大関になることは難しい」と、話を振られ。

 『押し相撲がイコールで結びつけられるのは悔しいね。押しだけだったら誰にも負けない強さを手に入れたい。神様にもらった体だから』

 ▽同3月24日、春場所千秋楽。勝てば大関昇進の栃ノ心戦は、相手は負ければ大関陥落の「大関入れ替え戦」。押し出しで10勝目を挙げ、昇進を決定的にした。直後の支度部屋。

 『小学3年から相撲をやってきて、何を目指してきたのか(前日から)もう一度頭に入れ直した。わんぱく相撲の時から小さくて、体の大きい人ばかりとやってきた。初めて相撲部屋に入った時、幕内力士を見て「こんなところでやっていけない」と思ったけど、諦めずにやってきてよかった』

 大関昇進を決め、周囲の期待は綱取りへと移った。しかし、待っていたのは大関陥落、復帰、そして2度のケガ。貴景勝の言葉からは、より重み感じるようになった。

【下】に続く。

コラムでHo!とは?
 スポーツ報知のwebサイト限定コラムです。最前線で取材する記者が、紙面では書き切れなかった裏話や、今話題となっている旬な出来事を深く掘り下げてお届けします。皆さんを「ほーっ!」とうならせるようなコラムを目指して日々配信しますので、どうぞお楽しみください。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請