3か月遅れの“夏まつり”初音ミクの一大イベント「マジカルミライ2020」が大阪で開幕

スポーツ報知
「マジカルミライ2020―夏まつりー」オリジナル衣装の初音ミクの等身大フィギュア

 ”歌を歌わせることができるソフト“の名称であり、バーチャルシンガーとしても知られる「初音ミク」のライブと企画展を併設したイベント「初音ミク『マジカルミライ2020―夏まつり―』」が27日、大阪・住之江区のインテックス大阪で開幕した。29日まで。

 マジカルミライはミクの発売記念日の8月31日にあわせ、例年は8~9月に大阪と東京で行われているが、今年は東京五輪イヤーのため、8月上旬に大阪、12月に東京の変則開催を予定していた。しかし、新型コロナウイルスの世界的な流行により、大阪会場は11月下旬に日程を変更。加えて新型コロナの感染症対策として、入場時のソーシャル・ディスタンス(社会的距離)の確保、検温の実施、手指の消毒とマスク着用の徹底、厚生労働省の新型コロナウィルス接触追跡アプリ「COCOA(ココア)」のインストール義務づけ、展示物や各企業ブースは距離を空けるなど、最大限の防止策で臨んだ。

 午前9時のオープン時には、開場を待ちわびたミクファンが、歓声を上げることなく拍手で”電子の歌姫“の祭典を祝福。「マジカルミライ2020―夏まつり―」バージョンのミクの等身大フィギュアや、MEIKO15周年を記念した展示、ワークショップなどを楽しんだ。27日は企画展のみの開催だが、28、29日には、各日とも3公演で初音ミクのライブも行われる。

 初音ミクを企画・開発したクリプトン・フューチャー・メディア社の伊藤博之代表取締役は「今年はコロナ感染防止のために、お願い事や制約がとても多いイベントとなってしまいました」と残念そうに話す。「例年なら『どうイベントを盛り上げようか?』『どうたくさんの方に集まっていただこうか?』を考えて企画しておりましたが、今年の場合は、ご来場の方に喜んでいただける内容を、いかに盛り上げすぎないように、いかに集まり過ぎないように、企画制作する必要がありました」と説明。「夏まつり」を11月に開催することについて議論もあったが、「当初に企画制作していた構想をできるだけそのまま展示することにしました」と伊藤代表。「遅れてやってきた夏まつりを会場で感じていただけたら幸いです」と、ミクファンにメッセージを送った。

 東京会場は「―Winter Festival―」として、12月18~20日、千葉・幕張メッセで。

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