巨人の阿部慎之助2軍監督(41)が26日、ソフトバンクとの日本シリーズを振り返り、ファームでは「力対力で負けない選手を育てる」と指導方針を示した。
4連勝と圧倒的な力を見せたソフトバンクを認めながら、指導者の立場からすでに来季への戦いを見据えている。「技術も必要だし、もっと力対力の野球をしないとパ・リーグに太刀打ちできないと個人的には感じた。とにかく力をつける練習をオフに考えて選手にやってもらおうと思う」と対策を明かした。
10月のドラフト会議直後、大塚副代表は「今年が発掘と育成の元年」と語っており、その根幹を担うファームの監督として背番号80への期待は高い。1軍で戸郷や松原らが台頭も、ソフトバンクは菅野を初戦で攻略した栗原らの成長が著しく、現役最多安打の内川が1軍出場なしに終わるなど、戦力の底上げが進んでいる。
指揮官は「トレーニングは新しいものも、古き良きものも取り入れてやっていければ」として「練習を重ね『これだけやったんだ』と自信をつけてもらうしかないし、そのサポートを来年もしていきたい」と力を込めた。(中間 卓也)