◆SMBC 日本シリーズ2020第4戦 ソフトバンク4―1巨人(25日・ペイペイドーム)
ソフトバンクが日本シリーズ史上初となる2年連続の4戦全勝で、V9の巨人(1965~73年)以来、2チーム目の4連覇を果たした。V4はパ・リーグでは初。日本シリーズ記録を更新する12連勝とし、ポストシーズンの連勝と日本シリーズの本拠地での連勝もともに16に伸ばした。
工藤公康監督(57)は11度の川上哲治監督(巨人)、6度の森祗晶監督(西武)、5度の水原茂る監督(巨人、東映)に次いで4人目の日本シリーズ5度目の制覇となった。
以下は工藤監督の優勝インタビュー
―今の気持ち
「今は1シーズン、今年はコロナ禍という中で選手たちのコンディションを維持するのが大変だったと思う。そんな中で6月19日に開幕して、すごいスケジュールの中で選手たちが100%の力で出して戦ってくれてことに感謝している。よくぞここまできたと思いますし、今はホッとしているところがあります」
―新しい歴史ができた
「このチームは王会長が強いチームにしたいと強い思いでつくられてやってきたチームだと思うので、受け継いできたと思います。僕の足りないところは選手たちがカバーしてくれたおかげでここまで来られたと思う。選手たちが頑張ってくれたことでこの4連覇が成し遂げられたと思います」
―プレッシャーは
「プレッシャーもありましたし、楽しみな部分もありましたし、今年は特に栗原くんが開幕からスタメンとすごいアピールをしてくれて、立派になってくれたのが非常に大きかった。成長していく彼らを見るのが今シーズンは楽しみでもありましたし、途中からは周東くんも本当にレギュラーになって、若い選手たちも少しずつ成長していく中で苦しいシーズンではありましたが楽しいシーズンでもあったなと思います」
―リーグ優勝
「リーグ優勝してというのは大きな目標でした。3年連続でリーグ優勝を逃すわけにはいかないと、日本一になることよりもリーグでまず勝っていかないと、と思っていました」
―例年と違う日本シリーズ
「シーズンが始まる前からそうですけど、我々がこうして開幕を迎えることができて、野球ができる、と。医療従事者の皆さんや日本プロ野球機構の方の尽力があって、みなさんのおかげで開幕することができた。みなさんに感謝しないといけない。その中で選手たちが厳しいスケジュールのなか、しっかりとホークスの野球をファンのみなさんに何とか届けようと勇気をもらった分、返せるように、と強い思いでシーズンを戦ってくれたことがリーグ優勝と日本一に結びついたと思うので、たくさんの皆さんに支えられて勇気をもらって我々はここまでこれたので、本当に感謝しかないです」
―2年続けて4連勝
「選手たちの力が素晴らしかったと思います。ここに来るまでのコンディションをつくるのがシーズンを終わってから難しかったと思いますが、その中でもしっかりと集中して日本シリーズを戦ってくれたおかげだと思います」
―栗原のホームラン
「あのホームランをライトに飛んでいくボールを見た時、クライマックスシリーズで悔しい思いをした栗原くんを見ていた。1打席目からしっかり結果が出て見ていてほっとしましたし、そこにいくまでの短い時間で色々苦労したんだろうなと、試行錯誤しながら日本シリーズに挑んだんだろうな、と飛んでいくボールを見ながら考えてました」
―継投
「シーズン通りの、つぎ込むところではつぎ込んで、相手の勢いを止めたいと。リリーフ陣が見事に応えてくれた。私の采配というよりは選手たちが発揮してくれたおかげだと思います」
―中村晃
「中村くんの勝負強さ、期待に応えてくれる、ここぞというところで答えてくれる。シーズン中もそうだった。日本シリーズでもしっかり答えてくれて、頼もしく思うし素晴らしい選手だなと思います」
―手応えは
「これでいけるなというタイミングは最後のアウトを取るまでは感じるというか、思っていなかった。野球はやっぱり3アウトの声を聞くまでは何が起こるか分からないと、日本シリーズは一つ間違えば私自身も経験ありますけど、ガラッと雰囲気が変わってしまうということがある。最後のアウト、周東くんがグラブにボールが収まるまでは確信を持てないまま来た。終わってくれてホッとしてます」
―強いホークスの要因
「一試合一試合、その試合にかける思いが選手たちの思いが強いんだなと思います。負けて悔しい思いをするんだったら一生懸命やって頑張ろう、頑張って勝とうとこの試合に集中しようという思いがここまで続いてるんじゃないかなと思います」
―メッセージ
「苦しいシーズンではありましたが、皆さんの支えで日本一になることができました。ありがとうございます。これからも強いホークスでいられるように一生懸命頑張りますので、ホークスを心から応援してくださるファンの皆様これからもよろしくお願い致します」