常総学院・島田直也監督、木内さんに「センバツ1勝」誓った…87年準Vエース

木内さんへの思いを語る常総学院・島田監督
木内さんへの思いを語る常総学院・島田監督

 取手二、常総学院で、監督として春夏通算3度の甲子園優勝を遂げた木内幸男さん(享年89)の死去から一夜明けた25日。常総学院時代の教え子で、横浜、日本ハムなどで投手として活躍したのち、今夏から同校を率いる島田直也監督(50)が、出場を確実にしている来春のセンバツで恩師に勝利をささげることを誓った。

 失ったものが大きすぎると、逆に実感が湧いてこないのかもしれない。「気持ちの整理がつかないんです。昨夜、いろいろなことを振り返っていると眠れなくて…。思い出したら寂しくなりました」。センバツに向けてグラウンドで練習に励む選手の掛け声が響くなか、島田監督は遠くを見るような目で話した。

 7月に常総学院の監督に就任。16年夏以降、甲子園から遠ざかっている母校の再建を託された。「ちゃんとしたOBが帰ってきてくれた」と喜んでくれた恩師の期待に応えようとチームを基本から鍛え直し、秋季関東大会で準優勝。来春のセンバツ出場を確定させた。決勝が終わって木内さんの自宅を訪ねて報告した時に「よくやった」と褒められたことが、たまらなくうれしかった。

 「『よく短期間で立て直した』という意味だと自分は受け止めています」と島田さん。「雲の上の人」ながら、監督という同じ立場から認めてもらえた。だからこそ、甲子園での采配を見てもらえないという現実が残念でたまらない。「関東大会も、中継を見てくれていたみたいです。甲子園の試合でも『ああだ、こうだ』と言ってほしかった。そして、褒めてもらいたかった」

 島田監督は高校時代、エースとして87年春夏の甲子園に出場した。新設校で84年秋に木内さんが監督に就任した常総学院にとって初めての聖地。夏は次々に強豪を倒し、準優勝を果たした。来春、“新生・常総”を率いて乗り込むセンバツ。「単純に、甲子園に行けるだろうと思って常総学院を選びました」と振り返る島田監督にとっては、恩返しの舞台とも言える。「やはり、成績を残さなければ。まず1勝。そして、チャンスがある限り、上を狙っていきます」と決意に満ちた表情で話した。(浜木 俊介)

 ◇葬儀 木内さんの葬儀は、以下の日程で行われる。【通夜】1部(一般のみ)=12月2日午後5時~6時30分、2部(親族のみ)=午後7時~【告別式】12月3日正午~午後1時。いずれも、茨城県取手市市之代310「やすらぎ苑」で。喪主は娘婿の岡田誠(おかだ・まこと)氏。

  • 08年7月の茨城大会で報道陣の質問に笑顔で答える常総学院・木内監督

    08年7月の茨城大会で報道陣の質問に笑顔で答える常総学院・木内監督

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