天理大、7大会連続全国決めた 後半4連続トライ 逆転勝ちに松永拓朗「感極まった」

後半27分、天理大・藤原忍(左から3人目)は関学大のタックルをものともせず、トライを決める(カメラ・谷口 健二)
後半27分、天理大・藤原忍(左から3人目)は関学大のタックルをものともせず、トライを決める(カメラ・谷口 健二)

◆関西大学ラグビー第5日 天理大43―17関学大(22日、神戸ユニバー)

 第3節の奇数組2試合が行われ、リーグ4連覇中の天理大は関学大に後半17分までリードされる苦戦も、SO松永拓朗(4年)=大産大付=の逆転トライ(T)など17分間で4連続Tを奪う地力を見せて退けた。3戦全勝で同組1位通過を決め、7大会連続29度目の全国大学選手権出場を決めた。順位決定戦(29日・宝が池)で5季連続11度目のリーグVをかけ、偶数組1位の同大と対戦。関学大は奇数組2位となり、偶数組2位の京産大と全国切符の最後の3枚目を争う。近大は摂南大から6Tで今季初勝利。

 関西王者・天理大がすさまじい集中力、得点力を発揮した。今季初めてリードされ14―17で迎えた後半、18分、中央付近のラインアウトから右へ展開し、SO松永が抜け出して右中間へ逆転T。19―17と再度リードし、まだどちらに転ぶか分からない状況のなか、27分にはSH藤原忍(4年)=日本航空石川=、29分にも再び松永、34分にはウィング土橋源之助(4年)=光泉=とバックス陣が怒とうの4連続Tを決めた。

 左膝の故障明け2試合ぶり戦列復帰の主軸、センターのシオサイア・フィフィタ(4年)=日本航空石川=がマークされるなか、勝負どころで2Tの松永は「ずっとしんどかったけど、流れを変えられてうれしかった。感極まった」と安どの笑顔。「敵陣に入れば何とかなると思っていた。自分たちのラグビーをしようと」。ボールを動かし続けて得点を重ね、会場に漂っていた“番狂わせムード”を払拭した。

 今夏、部員62人が新型コロナウイルスに集団感染。非難の声もあった一方で、部に寄せられた温かい激励のメッセージに、活動を自粛していた期間も心まで折れることはなかった。今季最大の苦戦を強いられたこの日もメンタルの強さを発揮。スクラムやモールを思うように押せず、2本目のトライを奪われてこの日最大の10点差をつけられた前半36分のインゴールでも、松岡大和主将(4年)=甲南=は仲間を鼓舞し続け、後半の逆転劇へとつなげた。

 戦いは続く。「こういう戦いを勝ち切れたことは次へつながる」と小松節夫監督(57)。松岡主将は「このタイトな経験を生かして、また1週間いい準備をしていきたい」。リーグ5連覇、そして打倒関東勢、悲願の全国初Vへ、黒衣の軍団が佳境へと入る戦いに臨む。(田村 龍一)

 ◆今季の関西大学Aリーグ 全8チームを昨季順位の奇数(〈1〉天理大〈3〉関学大〈5〉近大〈7〉摂南大)と、偶数(〈2〉同大〈4〉京産大〈6〉立命大〈8〉関大=Bリーグから昇格し8位相当)の2組に分け、それぞれ総当たり戦を行う。最終節で両組同順位が対戦して最終順位を決め、1~3位が全国大学選手権出場。入替戦なし。会場収容人数の半数を上限に有観客開催。

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