毎場所V入れ替わる波乱の1年 29年ぶり群雄割拠…コロナ禍で揺れた2020年の相撲界

八角理事長(右)から総理大臣杯を受け取る貴景勝(カメラ・清水 武)
八角理事長(右)から総理大臣杯を受け取る貴景勝(カメラ・清水 武)

◆大相撲11月場所千秋楽優勝決定戦 〇貴景勝(押し出し)照ノ富士●(22日・両国国技館)

 一人大関・貴景勝が2年ぶり2度目の優勝を飾った。小結・照ノ富士に本割で敗れて2敗で並ばれたが、優勝決定戦でリベンジした。大関としても2017年初場所の稀勢の里以来の賜杯。優勝制度が確立してから通算500場所目は、2横綱2大関不在の異常事態となったが出場番付最高位としての責任を全うした。初の年間最多勝(51勝)の栄冠を手にし、来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)では初の綱取りに挑む。

 コロナ禍で揺れた2020年は、初場所で幕尻・徳勝龍が初賜杯を抱いて以降、貴景勝まで毎場所、優勝力士が入れ替わる波乱の一年となった。内臓疾患と両膝負傷を乗り越えた照ノ富士の7月場所の復活劇も記憶に新しい。今年は感染拡大の影響で夏場所が中止になったが、年間で複数の優勝力士が誕生しなかったのは1991年以来だった。

 35歳となった白鵬、鶴竜の両横綱はけがに苦しみ、優勝は白鵬の春場所だけ。世代交代の足音は徐々に大きくなってきた。新スターの誕生を待望する群雄割拠は、“若貴フィーバー”を迎える29年前とも符合する。

 来年は貴景勝の初の綱取りから始まる。両横綱は進退を問われかねない一年になる。カド番で初場所に臨む大関・朝乃山、正代も負けじと再起を誓う。伊勢ケ浜審判部長は「来年は横綱、大関が出て、みんながしのぎを削っていい相撲を見せてもらいたい」と上位陣の奮闘を願った。(小沼 春彦)

取組結果

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請