照ノ富士V届かずも大関復帰へ弾み 来年初場所再昇進機運高まる

貴景勝(右)を浴びせ倒しで破った照ノ富士(カメラ・清水 武)
貴景勝(右)を浴びせ倒しで破った照ノ富士(カメラ・清水 武)

◆大相撲11月場所千秋楽 〇照ノ富士(浴びせ倒し)貴景勝●(22日・両国国技館)

 一人大関・貴景勝が2年ぶり2度目の優勝を飾った。小結・照ノ富士に本割で敗れて2敗で並ばれたが、優勝決定戦でリベンジした。大関としても2017年初場所の稀勢の里以来の賜杯。優勝制度が確立してから通算500場所目は、2横綱2大関不在の異常事態となったが出場番付最高位としての責任を全うした。初の年間最多勝(51勝)の栄冠を手にし、来年初場所(1月10日初日、東京・両国国技館)では初の綱取りに挑む。

 今年2度目の賜杯には、わずかに届かなかった。照ノ富士は、本割で貴景勝を豪快に浴びせ倒して挑んだ決定戦。現役大関にもろ手で突かれると一気に後退した。「悪い癖が出ちゃった。上体が高くなった」。はじき出された土俵下では、口を真一文字に結んだ。過去2戦同様、自身3度目の決定戦も勝利はつかめず。古傷への負担は大きく、花道では膝を気にするそぶりを見せ、表情をゆがませた。

 一方で大関復帰に向け、確かな一歩を踏み出した。三役返り咲きの今場所は自己最多タイ13勝で、2度目の技能賞にも輝き、完全復活間近を印象づけた。大関昇進目安は「三役で直近3場所33勝」。大きな起点となる成績に、師匠で、昇進を預かる伊勢ケ浜審判部長は「13番勝ったのは今後に生きる」と評価した。平幕8勝の秋場所から通算21勝。過去には平幕起点で昇進した例もあり、来年初場所の成績次第で再昇進の機運は高まる。

 「大関陥落翌場所で10勝以上で復帰」の現行規定となった69年7月以降、大関が平幕以下転落後に復帰したのは77年初場所後の魁傑ただ1人。一時は序二段落ちも経験した不屈の元大関は「来年の目標? 元の位置(大関)に戻るっす。それだけ。来場所に全部ぶつけます」と鋭い眼光で次を見据えた。(竹内 夏紀)

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