【都市対抗野球】日本ハムのドラ6、JFE東日本・今川優馬が社会人“終戦”「悔しさを忘れないで、チームを勝たせられる選手に」

8回の4打席目も左飛に倒れ天を仰ぐJFE東日本の今川(カメラ・佐々木清勝)
8回の4打席目も左飛に倒れ天を仰ぐJFE東日本の今川(カメラ・佐々木清勝)

◆都市対抗野球第1日 ▽1回戦 三菱自動車倉敷オーシャンズ3―1JFE東日本(22日、東京ドーム)

 第91回大会が22日に開幕した。日本ハムからドラフト6位指名を受けたJFE東日本の今川優馬外野手(23)=札幌市出身=は、三菱自動車倉敷オーシャンズとの開幕戦に「5番・左翼」で先発し4打数無安打に終わった。連覇を狙ったチームを勝利に導くことはできなかった。社会人最後の公式戦で味わった悔しさを糧に、プロの世界に飛び込む。

 今川は天を仰いだ。2点を追う8回。3打席安打なしで迎えた第4打席だった。2死一塁で本塁打なら同点。「なんとしてもつないで。長打で1、2点取りたい」。持ち味のフルスイングで豪快に引っ張った。願いを込めた打球は、非情にも左翼手のグラブに収まった。

 悔しさしか、残らなかった。コロナ禍で日本選手権などあらゆる大会が中止となり、今年初めての公式戦。「すごくたかぶるものはありました」。だが左翼守備では、紙一重の打球処理が、1、2回と2度の適時打に。持ち味の打撃で取り戻そうとするも、最速154キロの相手先発・広畑に4打数無安打に倒れた。「守備のミスで3点入ってしまって、それでいて1本も打てなかった。きょうの負けは自分のせいです」。敗戦の責任を一身に背負い、オンライン会見では目を腫らした。

 ドラフト会議で日本ハムから6位指名を受けた。東海大札幌4年時に、指名漏れを経験し悲願のプロ入り。4日の指名あいさつでは、道を開いてくれた会社へ「連覇することが最大の恩返し。お世話になった皆さんにいい結果を報告できるように連覇したい」と恩返しを誓っていた。今大会は感染予防の観点から、1試合の観客は1万人に制限。恒例の応援団やチアリーダーの応援が行えない中でも、職場の同僚たちは、お手製の横断幕やタオルなどを作り、力を送ってくれた。

 連覇での恩返しはかなわなかった。「すごく悔しい思いを残したまま、社会人野球を出る形になるんですけど…。この悔しさを忘れないで、次は本当にチームを勝たせられる選手になりたい」。来年1月からは新人合同自主トレも開始。落ち込んでばかりはいられない。「今川を出して良かったと思ってもらえるように、これからもっともっと練習して精進していきたい」。恩返しはプロの舞台で。悔しさは必ず、飛躍の力になる。

 ◆今川 優馬(いまがわ・ゆうま)1997年1月25日、札幌市生まれ。23歳。札幌南小3年から野球を始め、東海大四高(現東海大札幌高)では3年夏に背番号16で甲子園出場。高校通算2本塁打。東海大北海道では3年春からベンチ入りした。18年ドラフトでは指名漏れを経験し、JFE東日本に入社。1年目の都市対抗で若獅子賞を受賞し初優勝に貢献。177センチ、87キロ。右投右打。家族は両親と妹、弟4人。

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