【尾車親方の目】迷いのない貴景勝と迷いのある照ノ富士、立ち合いの攻防がポイント

貴景勝(左)は御嶽海を突き出しで下す    (カメラ・小泉 洋樹) 
貴景勝(左)は御嶽海を突き出しで下す    (カメラ・小泉 洋樹) 

◆大相撲11月場所14日目(21日・両国国技館)

 優勝をかけた大一番。勝敗のポイントは明白だ。突き放したい貴景勝、つかまえたい照ノ富士。立ち合いの攻防が明暗を分ける。

 貴景勝は飛行機が離陸するように下から上に当たり、小刻みに突っ張って頭で当たる動きを繰り返す。今場所はこの動きが実にスムーズで力強い。この一連の流れは腰が浮かない利点をもたらす。突っ張りをはね上げられる心配もない。動きの中で左からのいなしという切り札も使える。

 照ノ富士の頭には2種類の立ち合いがある。思い切って右肩から当たって貴景勝の動きを受け止めるか、それとも肩越しからでもいいから左上手を取りにいくか。左上手を取りにいくと芯が外れるから当然、踏み込みは甘くなる。危険と背中合わせの作戦でもある。どっちでいくのか。眠れない夜になっているだろう。

 迷いのない貴景勝と迷いのある照ノ富士。面白い大一番になった。(スポーツ報知評論家)

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