貴景勝、千秋楽結びで照ノ富士に勝って決める…17年稀勢の里以来の大関優勝へ

貴景勝(左)は御嶽海を突き出しで下す
貴景勝(左)は御嶽海を突き出しで下す

◆大相撲11月場所14日目(21日・両国国技館)

 一人大関・貴景勝が、2年ぶり2度目の優勝に王手をかけた。関脇・御嶽海を突き出して単独トップの1敗を守った。千秋楽の結びは、唯一2敗で追う小結・照ノ富士戦。勝てば大関としても2017年初場所の稀勢の里以来の賜杯となる。幕尻・志摩ノ海との2敗対決を制した照ノ富士は、本割、優勝決定戦で貴景勝に連勝し、自身3度目となる逆転Vを狙う。

 優勝への道は、誰にも邪魔させない。貴景勝が、自身2度目の賜杯に王手をかけた。20日に幕尻・志摩ノ海との1敗対決を制し、単独トップで迎えた御嶽海戦。過去8勝8敗難敵を前にしても「きょうの一番に集中して。それだけだった」。突き出しで制し、自己最多タイの13勝目を挙げた。

 立ち合いから徹底して低い攻め。突いて押して相手の引きを誘うと、正面に捉え勝機を逃さなかった。万全の攻めに「今場所までやってきたものを、しっかり発揮できたらと思ってやっている」。土俵下の伊勢ケ浜審判長(元横綱・旭富士)も「圧力があった。いい相撲でした」と評価した。

 2横綱2大関が休場した今場所。両横綱不在は今年3場所あるが、いずれも関脇以下が優勝した。大関Vは17年初場所の稀勢の里以来、約4年間遠のいている。そればかりか、出場番付最高位として2度の幕尻優勝も許した。看板力士の一人として苦杯をなめさせられてきた1年。納めの場所で、一人大関として土俵に君臨し続ける姿に八角理事長(元横綱・北勝海)も「大関としての責任? 十分に果たしている」と語った。

 勝てば優勝の千秋楽。体力も限界を迎える中、今場所最大の重圧がかかる。その支えは「自分の精神力じゃないですか」と貴景勝。持てる力を最大限発揮するための準備もぬかりはない。師匠の千賀ノ浦親方(元小結・隆三杉)は「朝稽古も淡々と、黙々と四股を踏んでいる。それが貴景勝の強いところ」と明かした。

 結びの一番で迎えるのは、7月場所を制した元大関・照ノ富士だ。対戦成績は過去2勝。負ければ決定戦にもつれ込むが、八角理事長は「貴景勝の方が断然有利」と言い切る。「今強くなれ、と言われても強くなれないので。自分の持っているものを発揮できたら。一生懸命やることが大事だと思う」。悔いのない相撲を心に積み重ねた13勝。その姿勢を貫いた先に、目指す頂点がある。(大谷 翔太)

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