【阪神】北川博敏新1軍打撃コーチ 未来の主砲・井上広大は「もっともっと良くなる」インタビュー〈2〉

大山悠輔(右)を始動する北川博敏コーチ
大山悠輔(右)を始動する北川博敏コーチ

 阪神・北川博敏新1軍打撃コーチ(48)が21日、オンラインインタビューに応じた。ヤクルト2軍打撃コーチ時代には1年目の村上宗隆を指導。かつて近鉄で史上初の代打逆転サヨナラ満塁優勝決定ホームランを放った“ミラクル男”が新風を吹き込む。

 3部構成の第2部は来季2年目の井上広大外野手(19)について。4番として昨夏の甲子園で履正社高を初優勝に導いた井上は1年目の今季、2軍でチーム2冠となる9本塁打、36打点。1軍でも球団高卒新人野手では史上初の甲子園初打席初安打を記録。今オフの成長次第では来春、1軍に「推薦したい」と明かした。(取材・構成=中村 晃大)

 ―井上の今年伸びた部分と、また来春に向けて期待する部分は。

 「持っているものはすごく良いもの。パワーにしろ、ピッチャーに対する考え。まだまだですけど、やっぱりセンスというものを感じますし、楽しみなのはすごくあります。ただ、まだスイング力、対応力っていうところを考えた時には、まだまだ1軍の投手と対等に戦えるというレベルまでは達していないと思うんですね。フェニックス(リーグ)でもそうですけど、バッターっていうのはなんだかんだいってタイミングっていうのがすごい大事ですし、選球眼っていうのが、この2つがすごい僕は大事だと思うので。そこをもっともっと意識して、実戦に取り組んでほしいなというのはフェニックスの方で言っていたので、本人にも伝えてます。そこをやっぱり意識してやっていけば、来春に向けて楽しみだとは思います」

 (続けて)

 「ただ、今年の場合はコロナとかもあって、2、3か月分練習ができていなかったというのがすごくマイナスなんですよね。もっと振り込ませたかった、もっと下半身強化させたかったというのがすごいあります。正直、今年の高校生、野手の3人(井上、遠藤、藤田)に対しては、日高(剛、2軍打撃兼分析担当)コーチと言ってたんですけど、もっとやらせたかったなというのは正直シーズン終わった時には思っていまして。このフェニックスで、少々厳しいことを取り入れてこうというのはやっているので、それがうまいこといけば、来春に良い形で1軍っていうのも、僕も推薦したいなと思うんですけど。もっともっと振り込んで、良いものをつかんでから1軍でやらしたいなというのも(頭の)どこかにあるんで。どうしても1軍のキャンプにいくと実戦重視になるんで、打ち込みが少しおろそかになると思うんで、まだ分かりませんけど、ファームでどんどん振り込ませていくという考えもありかなっていうのも僕の中では思っています」

 ―オフになっても「振り込め」と。

 「当然、日高コーチも言ってると思いますが、僕からも本気でもっともっとね、形とかより振り込むことがすごく大事になってくるんで。スイング力というのを意識させたいなと思っています」

 ―数のノルマは。

 「いや、ノルマとかやるとね、結局数ばっかり気にしたら、集中して振れないと思うんで。本人の中でいかに真剣に集中してできる数を決めて勝手にやってくれれば良いと思います。結果としてやったかやってないかというのは、もう2月の時点ではっきり分かると思うんで。特にノルマとかは僕は決めるつもりはないです」

 ―ヤクルト・村上にも「振り込め」と言っていた。

 「村上の場合はコロナがなかった分、シーズンを通して数を振らせることはできていたので。そこは今年との違いもありますんで」

 ―若い選手はオフも意識を離さないように続けることが大事。

 「そうですね。正直オフに入ったら僕たちは関われないんで。本人たちが今年コロナで苦しんで1年間やった中、何が足りなかったか感じる部分はすごくあったと思うんですね。そこをやっぱり意識してくれれば、おのずと練習内容も意識も変わってくると思うんで、そこの意識付けだけは言いたいなと思うんですけど。本人たちも僕たちも散々言ってきたので、ある程度分かってると思うんですけど」

 ―井上は足の上げ方など打撃フォームを試行錯誤てきた。本人に1年間言ってたことは。

 「んーそうですね。打ち方とか、技術的なことはまだいろんなことを取り入れて、自分はこれが良い、これだってものを見つけていくものだと思うので、いろんなことをやっていいと思うんですね、試す意味では。ただ、打席に立てば対ピッチャーになるわけですから。今年1年間、彼に言ってきたのは『とにかく結果はいいからどんどんストライクを振っていくことを意識してくれ』とは言いました。やっぱり手が出せないのがバッターとしては一番ダメなことなので。振っていく中でストライク、ボールの見極めもできていくと思うので、そこを一番意識していこうというのは、遠藤もそうなんですけど、言ってきました。それができる時と、今度結果が出だすと逆に意識してしまって手が出なくなるんですよね。そこで『結果はいいから』ということを常に言っていました」

 ―1軍でプロ初安打を記録し、2軍でも9本塁打。最後は振る姿勢も良くなってきた。

 「ずっと見ていて、もっともっとできる子だというイメージがあるので。僕の中で良くなったなという感覚は正直、まだないです。もっともっと良くなるし、ホームランももっともっと打てたはずなんで。僕も高い位置で彼のことを意識して見ているんで。まだまだ伸びる要素は当然ある。まだまだ考えも甘いなと」

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