青学大「5年生」竹石尚人が箱根駅伝“仮想5区”で好走 激坂最速王決定戦@ターンパイク箱根

箱根駅伝「仮想5区」で好調をアピールした青学大の竹石尚人(左)と脇田幸太朗
箱根駅伝「仮想5区」で好調をアピールした青学大の竹石尚人(左)と脇田幸太朗

 第97回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年連続6度目の優勝を狙う青学大の「実質5年生」竹石尚人(4年)が21日、神奈川・小田原市スタート、湯河原町ゴールの「激坂最速王決定戦2020@ターンパイク箱根」の登りの部(13・5キロ)に練習の一環として出場し、55分7秒(タイムはいずれも手元計測)で4位タイと好走した。箱根駅伝の6週間前に“仮想5区”を体感した竹石は「きょうは5割くらいの力で走りました。状態は上がっています」と笑顔で話した。同レースには前回5区14位の順大・真砂春希(4年)ら各校の箱根駅伝5区候補の選手も出場した。創価大の三上雄太(3年)が53分10秒でトップを取った。

 「激坂最速王決定戦2020@ターンパイク箱根」の登りの部はアネスト岩田ターンパイク箱根の小田原料金所をスタートし、箱根大観山口にゴールする13・5キロ。標高差981メートルの「激坂」だ。国道1号線を走る箱根駅伝5区は小田原中継所から16・2キロの最高点まで標高差840メートルを駆け上がり、残り4・6キロを下るため、実際の5区コースとは異なるが、同じ箱根の天下の険。上りの走りの適性と調子を見極めることができる“仮想5区”だ。

 トップだった創価大の三上から1分53秒後、竹石は余裕の表情でチームメートの脇田幸太朗(2年)と並びながら4位タイでゴールした。「きょうは強化練習の一環で一定のリズムで走りました」と話した。この日は上りの走りの感覚を身につけ、22日はスピード練習で追い込む予定という。

 竹石の5区にかける思いは本物だ。

 これまで5区に2度、出陣。2年時は終盤、足がけいれんするアクシデントに見舞われながらも区間5位と踏ん張り、青学大の4連覇に貢献した。しかし、3年時は区間13位と苦しみ、3位から6位に後退。5連覇を逃す一因となってしまった。雪辱を期して臨んだ4年時は12月に左ふくらはぎを故障し、登録メンバー入りを辞退。その時に留年して、もう一度、箱根駅伝に挑戦する決意を固めた。「箱根駅伝で、もう一度、5区を走ってリベンジしたい」と熱く語る。

 ただ、連覇を狙う王者の5区を担うことは簡単ではない。青学大は前回の箱根駅伝で区間新記録の区間2位と快走した飯田を擁する。「飯田に勝つ力を証明できなければ5区を走ることはできない。覚悟を持ってやるしかありません」ときっぱり。

 5区候補には飯田以外にも脇田も台頭。この日、竹石と同じペースで余裕を持って走りきった脇田は「自分が5区を走るつもりで準備していきます。レベルの高いメンバー争いがチームを強くすると思います」と意欲的だ。

 「5年生」の先輩に遠慮することなく話す脇田の姿勢を竹石も認めている。「チームに貢献することが一番。出走しても、出走できなかったとしても、チームの一員として青学大の優勝に貢献したい」と竹石。来春の卒業後は静岡朝日テレビに就職し、競技の第一線から離れる。本番まで6週間。箱根の山を走った竹石は、箱根駅伝にかける思いをさらに強くした。

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