今季は史上2番目の遅い日本シリーズ開幕…70年前の第1回は11月22日が第1戦だった

21日から日本シリーズが行われる京セラドーム大阪
21日から日本シリーズが行われる京セラドーム大阪

 新型コロナウイルス感染拡大の影響でレギュラーシーズンが6月スタートなった今年のプロ野球も21日、やっと日本シリーズを迎える。2011年、東日本大震災で開幕が遅れた際には11月12日開幕だったが、それよりも9日間も遅い日程となった。

 しかし、プロ野球の日本シリーズ史上ではもっと遅い年があった。それは第1回の1950年、当時はまだ「日本ワールドシリーズ」(同名称は1953年まで)と言われた時代だ。セ・リーグが松竹ロビンス、パ・リーグが毎日オリオンズが激突した。

 フランチャイズ制のなかった当時、第1戦の神宮→後楽園→甲子園→西宮→中日→大阪と当時の主要球場を転々と回って消化した。そのため、ホーム、ロードは1試合おきとなっている。

 第1戦はシーズン4勝に終わるも志願登板した42歳の若林忠志が老練なピッチングで延長12回完投し3―2で毎日が先勝。

 第2戦も野村武史の1失点(自責点0)の力投で5―1で毎日が連勝した。

 しかし、関西に場所を移した第3戦は投手・荒巻淳のランニング本塁打などで毎日が6―4で迎えた9回裏、1死満塁から押しだし四球と、三村勲の左中間安打を放ち松竹が7―6で逆転サヨナラ勝ち。

 第1戦と同じ投手の対決となった第4戦は、今度は松竹の大島信雄が3失点完投で5―3で雪辱。2勝2敗とタイとなった。

 第5戦は同点で迎えた9回表2死一、二塁から代打・片岡勝の一塁後方の小フライを二塁手・金山次郎が一塁とぶつかって落球。その間に二塁走者の西本幸雄が生還し3―2で競り勝った。

 第6戦は打撃戦となった8回に松竹が3点差をはね返して7―7と追いついた。しかし、延長12回裏に毎日が2死一、二塁から伊藤庄七が三塁ゴロ。一塁走者別当薫の厳しいスライディングと交錯した二塁の金山が落球、二塁走者呉昌征がサヨナラのホームインし毎日が8―7で勝ち初の日本一に輝いた。

 シーズン末に内紛もあったとされる松竹にとっては計10失策の守備のミスとシーズン39勝した真田重男が肘の痛み、そしてシーズン51本塁打の小鶴誠がヘルニアで本塁打0に終わったのが誤算。一方、毎日は公式戦3割3分5厘、43本塁打、105打点、34盗塁のトリプル3をマークした別当薫が24打数12安打6得点と活躍しシーズンと合わせダブルMVPとなった。

 第6戦は11月28日。もし、今年のシリーズが最終第7戦までもつれ込めば最も遅い日本シリーズの記録となる。

 蛭間 豊章(ベースボール・アナリスト)

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