曹貴裁氏、J2京都の新監督最有力 資格停止から復帰…地元クラブから再スタート

曹貴裁氏
曹貴裁氏
京都の近年のリーグ成績
京都の近年のリーグ成績

 流通経大サッカー部コーチの曹貴裁(チョウ・キジェ)氏(51)が来季、Jリーグの監督に復帰することが20日、分かった。複数クラブからオファーが届いた中、J2京都での監督就任が最有力に。湘南を指揮していた19年に発覚したパワハラ問題で、1年間の公認S級コーチライセンスの資格停止処分を受けた同氏だが、10月4日に処分は解除。出身地でもある京都で、新たなスタートを切る可能性が高くなった。

 曹氏は12年から指揮を執った湘南で、走力で相手を上回る攻守にアグレッシブな「湘南スタイル」と呼ばれるチームを作り上げた。しかしJリーグの調査で選手、スタッフへのパワハラ行為が認定され、昨年10月に退任。ハラスメント講習などを受けた上で、今年3月からは実地研修として関東2部の流通経大でコーチに就任した。大学でも指導力を発揮し、来年1月の全国大会の出場権をかけた11月の関東大学トーナメントで初優勝。2部所属で初の制覇を達成したほか、リーグでも現在首位とチーム強化に貢献している。

 湘南時代の曹氏は、MF斉藤未月(21)ら若手を積極起用してチームの主力へと育成。また大学などへのスカウティングも行い、ビッグネームに頼らないチームを作り上げていた。10年を最後にJ1から遠ざかる京都は、実好礼忠監督(48)の下で戦う今季も10位と低迷。21日の徳島戦(サンガS)で、今季の昇格が消滅する可能性がある。オーストリア1部・ザルツブルクMF奥川雅也(24)らを輩出するなど、下部組織の育成に定評がある京都。若手育成を軸としたチーム作りを得意とする曹氏の招へいに動いたとみられる。

 ◆曹 貴裁(チョウ・キジェ)1969年1月16日、京都府生まれ。51歳。洛北高から早大を経て、91年に柏の前身である日立製作所サッカー部に入団。JリーグではDFとして柏―浦和―神戸でプレーし、97年に引退。湘南でジュニアユース監督、ユース監督、ヘッドコーチを歴任して12年に監督に就任。18年にはルヴァン杯で初優勝を果たした。19年途中に湘南を退任。

 ◆京都サンガ 1922年に京都紫光クラブとして創部。96年に「京都パープルサンガ」としてJリーグに加盟し、2007年から現クラブ名。「サンガ」はホームタウン・京都とつながりの深い仏教用語。サンスクリット語で「仲間・群れ」を意味する。本拠地は亀岡市のサンガスタジアム(収容2万1623人)。02年に松井大輔、朴智星らを擁し天皇杯で優勝し初タイトル。J1での最高順位は02年の5位。過去にはラモス瑠偉、森保一、三浦知良らが在籍。

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