【HAKONE LIFE】「青学四天王」の一角、16年MVPの久保田和真さんが引退

16年の箱根駅伝1区でラストスパートをかける久保田さん。区間賞に輝いた
16年の箱根駅伝1区でラストスパートをかける久保田さん。区間賞に輝いた

◆青学大OB 久保田和真さん(27)

 今、大学駅伝界の中心にいる青学大の隆盛を築いた立役者が「青学四天王」だ。そのうちのひとり、久保田和真さんが10月31日付で九電工の陸上競技部を退部し、社業に専念することが発表された。

 「4年半、陸上競技部に在籍しましたが、チームに貢献できなかったことを申し訳なく思っています。そんな中でも多くの方々に応援して頂けたことに心より感謝しております。今後は社業に尽力し、そちらで恩返しできるように邁(まい)進いたします」。事実上の引退となった久保田さんは九電工を通じて感謝のコメント(抜粋)を発表した。

 久保田さんは2012年に青学大に入学。同年の出雲駅伝では新人ながらエース区間の3区で区間賞を獲得し、優勝に貢献した。この栄冠が青学大にとって学生3大駅伝初Vだった。3年時の15年箱根駅伝では1区を担い、駒大の中村匠吾(現・富士通、東京五輪マラソン代表)と激闘を演じた末、1秒差の区間2位と好走。流れに乗った青学大は箱根駅伝初優勝を飾った。翌年大会でも1区を走り、区間賞。青学大は1区からゴールまでトップを走り続ける完全優勝で連覇を果たした。チームを勢いづけた久保田さんはMVPの金栗四三杯を獲得した。

 それぞれ5区、7区、2区のスペシャリストだった神野大地、小椋裕介、一色恭志とともに「青学四天王」と呼ばれ、箱根路を席巻した。16年に卒業後、九電工に入社し、活躍を期待されたが、故障に苦しみ「四天王」の中で、最初に競技から離れることになった。

 青学大の原晋監督(53)は新しい人生を走り始めた久保田さんに注目している。

 「九電工さんに恩返しするために一生懸命、仕事を頑張れ。陸上以外の苦労を知りなさい。社会人としてマネジメント能力を身につけることは将来、プラスになる。教育人間科学部だった久保田は教員免許を持っている。いつか、中学か高校、あるいは大学の指導者として陸上界に戻ってきてほしい」。教え子に熱いエールを送った。(竹内 達朗)

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