来年のU―20W杯(インドネシア)出場を目指すU―19日本代表候補合宿3日目が17日、千葉県内で行われた。午前はいくつかのグループに分かれて細かな戦術を突き詰め、午後は加えて短い時間で紅白戦も。東京VのMF山本理仁がオンライン取材に応じた。
コロナ禍で限られた代表活動となっているが、今年5回目の合宿でチームは一歩ずつ着実に成長している。それでも「いろんなことを試すのは今回が最後」と影山雅永監督(53)が初日に話したように、12月末に検討されている合宿が最後となる見込み。来年3月に開催が決定したU―19アジア選手権(ウズベキスタン)には対外試合の経験がほとんどない状態で挑むことになる。
山本は「正直難しさはあると思う」と心境を明かしたが、だからこそ「この合宿の中でどれだけコミュニケーションを深めてお互いの特徴を理解してというところが大事」。貴重な合宿の中で、チーム全体が相互理解への意識を高めていると話した。
日本を背負って戦うためには、候補合宿だけでなく、クラブでの結果も必須だ。山本は11月に入ってからリーグ戦4試合に出場したが、時間はすべて45分以下で得点はない。だが、「去年よりボックスに入っていく回数は多い」と手応えを感じる部分もある。自身の課題である守備も見つめつつ、試合の出場機会を増やしたいと意欲を燃やした。
週末にJリーグ、平日に代表候補合宿と日程はタイトだが「全然つらいとか休みたいとかはない。代表に呼ばれてやれてることは本当にうれしい」と率直な思いを口にした。「展開力だったり、左足のキックとかは自分の持ち味」と話すように自らの武器を存分に発揮し、代表候補合宿でもクラブでもさらなるアピールに努める。