◆トゥルーアート(11月15日、東京5R・2歳新馬、芝1600メートル=2着)
スタートは互角に出たが道中は5番手に構えた。勝ち馬(カフェカエサル)を外に見る形でリズム良く追走し、抜群の手応えで迎えた直線。馬場の良いところを選んで追い出されたが、一気に末脚爆発とはいかずに加速はジワジワ。最終的にはメンバー最速の33秒7の末脚を繰り出したが、わずか首差届かなかった。
三浦皇成騎手は「少しエンジンがかかるのに時間がかかったけど、最後はいい伸びを見せてくれた。勝ち馬にもう一度盛り返されてしまった。悔しい」と唇をかんだ。
戦前に陣営は気性面の難しさを不安視していたが、パドックでの落ち着きは十分。毛ヅヤも良く筋肉質な好馬体が目を引いた。今回の敗因を挙げるとすれば、勝ち馬は終始馬場の良いところを走れたのに対し、同馬は直線残り100メートルでやや馬場の悪い内めを通らされたことか。一度使ったことで反応も良化するはずで、次戦はきっちりと巻き返してくるはずだ。(石行 佑介)