坂田藤十郎さんの遺骨はハワイへ…扇千景「一緒にいられたことが幸せ」と天国へメッセージ

帝国ホテルで結婚式を挙げた坂田藤十郎さん(当時は中村扇雀)と扇千景(1958年)
帝国ホテルで結婚式を挙げた坂田藤十郎さん(当時は中村扇雀)と扇千景(1958年)
尾上菊之助の結婚披露宴に出席する坂田藤十郎さんと扇千景(2014年)
尾上菊之助の結婚披露宴に出席する坂田藤十郎さんと扇千景(2014年)
藤十郎家系図
藤十郎家系図
坂田藤十郎さん&扇千景 年表
坂田藤十郎さん&扇千景 年表

 人間国宝の歌舞伎俳優、坂田藤十郎さん(享年88)が12日に老衰で死去したことについて、女優で参院議長も務めた妻の扇千景(87)が15日、都内の自宅でスポーツ報知などの取材に応じた。映画撮影で出会い、1957年に結婚して63年。印象的な思い出として、毎年楽しんだハワイ旅行を挙げ、「縁があって63年。一緒にいられたことが幸せ。お疲れ様でした」と天国の夫へメッセージを送った。次男の中村扇雀(59)は遺骨をハワイに持参するプランを扇と話し合っていることを明かした。

 インターホン越しに取材に応じた扇は、夫について「10歳の初舞台から、87歳だった去年まで、一度も舞台を休んだことがない。役者と結婚して、役者として一生を終えることができた。皆さんに感謝しています」と気丈に語った。藤十郎さんは腰椎骨折で1月に入院。3月にパーキンソン病が判明してからは、リハビリ施設が充実した病院に転院して復帰を目指していた。

 入院中の藤十郎さんは「病院にいることが理解できないようで、自分は地方公演に行って、ホテルに泊まっていると思っていたみたい。『きょうは南座で何時楽屋入りだ?』と言ったり。舞台のことしか頭にない人でした」。

 若い頃は映画でも活躍し、アイドル的な人気ぶり。晩年には日本俳優協会の会長を務め、名実共に歌舞伎界のトップとして伝統文化の発展に尽力した。「あの人の生涯は楽しかったと思いますよ」と思いを代弁した。

 突然の悲報だった。亡くなる前日(11日)には、病院内で散髪をして、まゆ毛も整えていたという。「その翌日(12日)、院長先生から『呼吸が弱い』と言われて飛んでいったんです。スヤスヤと寝ていて、息を引き取った。どこも痛くもかゆくもなくて、全く苦しむこともなかった。大往生です。本当にありがたい」。扇は長男・中村鴈治郎(61)の妻と2人で夫をみとったという。

 ハワイにあるマンションの一室を別荘として購入し、毎年のように行くのが夫婦の楽しみだった。扇雀は「コロナが落ち着いたら、大好きだったハワイに遺骨の一部を持って行きたい。菊の紋章が入った陶器(の器)があるので」と語った。扇とも話し合っているという。

 葬儀は親族のみで14日に行った。弔問はコロナの影響を考慮して辞退し、電話やメールで対応している。来年以降にお別れの会を予定している。(有野 博幸)

帝国ホテルで結婚式を挙げた坂田藤十郎さん(当時は中村扇雀)と扇千景(1958年)
尾上菊之助の結婚披露宴に出席する坂田藤十郎さんと扇千景(2014年)
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