◆「パーソル クライマックスシリーズ パ」第2戦 ソフトバンク6―4ロッテ(15日・ペイペイドーム)
パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は、リーグ王者のソフトバンクが2試合連続の逆転勝ち。ポストシーズン記録を更新する12連勝、同100勝目を飾り、4年連続20度目(南海、ダイエー時代を含む)の日本シリーズ進出を決めた。初回に3点を先制されたが、中村晃の2打席連続2ランで逆転するなど、3本塁打6得点でロッテを退けた。巨人のV9以来となる4年連続日本一を目指し、王会長も「相手はジャイアンツだから不足はない」と強く意気込む日本シリーズは、21日に京セラDで開幕する。
高ぶらないはずがなかった。王会長の言葉は熱かった。「相手はジャイアンツだから不足はないね」。すでに日本シリーズ進出を決めていた古巣の巨人。「あとは勝つのみ、という戦いだから。選手たちも気合を入れてやってくれると思う」と2年連続の頂上決戦へと挑む強い意識をあらわにした。
「巨人もダントツで勝ってきている。打倒・ホークスということでね。去年とはまた違った形でチャレンジしてくるだろうから」。パ・リーグ2位から勝ち上がった昨年は、無傷の4連勝で日本一を達成。2位の阪神に7・5差をつけた王者へ敬意を払い「今年はあくまで、2020年型の戦い。去年と違った味が出せると思う」と力を込めた。
1995年から前身・ダイエーの指揮を執り、初出場の99年に中日を下して以来、これで10度目の日本シリーズ。2008年に監督を退任しても、現場へ力を注いできた。今季は補強の目玉だったバレンティンが不振。手を差しのべるように福岡・筑後のファーム施設にも出向いた。「3連覇していれば、4連覇を狙うのは当然のこと。選手たちも、その気になっているでしょう」。巨人のV9以来となる宿願へ、胸躍る熱戦を待ちわびている。(長田 亨)