巨人・原監督が13日、球界の戦力外通告について持論を展開した。球団は今月に入り田原、藤岡、村上、加藤脩、宮国、ディプランの支配下6選手と育成10選手に戦力外通告。故障から復活を目指す鍬原、堀田、高木は自由契約とし、育成選手での再契約を打診する見込み。「戦力外」はネガティブに取られがちだが、原監督は首を横に振る。
「恥ずかしいことでも何でもない。まだ若いし、これから第二の人生をスタートできる。血をたぎらせながら、一生懸命かけることができた野球に対して、志半ばで自分の意思と反して決断されるのがプロ野球。よしっ次、また血が煮えたぎるほどの仕事を見つけよう、生き方を見つけようということが大事。戦力外通告は悲しいニュースのように扱われるけど、決して悲しいニュースではない。大きなチャンスであると」
今回でいえば、宮国は今季1軍で21登板。右肩コンディション不良で10月に登録抹消になったが、現在はキャッチボールを行うまでに回復しており来季は問題ない。現役続行を強く希望しているという右腕に、若い頃から期待し続けてきた原監督はエールを送った。
「宮国もいろいろ話をした。選択肢はこっちは与えたけど、彼が自分でそっち(現役続行)を選んだと。やっぱり前途洋々たれと。栄冠は君に輝く、そういう気持ちを持って次のスタートを切ってほしい。ピンチはチャンスであると」