スピードスケートの全日本選抜競技会第1戦が13日、北海道・帯広市の明治北海道十勝オーバル帯広で開幕し、女子3000メートルは高木美帆(26)=日体大職=が4分05秒96で優勝した。「レースの内容は及第点にはちょっと届かなかったが、タイムは帯広のリンクでのベストに近い。レースに挑む気持ちの部分は良かったのかな」と振り返った。
3000メートルは今季初戦だった10月下旬の全日本距離別選手権(長野市エムウエーブ)では、コンディションを考慮して回避した種目だった。今季初レースの自己評価は厳しかったものの、収穫もあった。最初の1周をハイペースで入ったことで脚に疲労を感じたが、中盤以降の減速を最小限にとどめた。0秒89差で2位だった押切美沙紀(28)=富士急=の好走も刺激に変え、「早めに脚に来てしまった中では最後まで粘ることができた」とうなずいた。
13日以降は主戦場の1500メートルや1000メートルが控えている。リンク新や国内新も視野に入れる26歳は「帯広はそのタイムが十分に出るリンクだと思っている。そういうところも目標にしながら、新しいことにも貪欲にチャレンジしていきたい」と表情を引き締めた。