16年前の大阪ドーム、小川直也ブーイング事件を忘れていた…金曜8時のプロレスコラム

2004年11月14日付スポーツ報知
2004年11月14日付スポーツ報知

 東京ドームのプロ野球が終わった。セ・リーグを連覇して日本シリーズに臨む巨人は、今年は東京ドームではなく、京セラドーム大阪を本拠地として使用する。新型コロナウイルスの影響で日本シリーズの日程が11月7日開幕から21日開幕となったため、22日から都市対抗野球が開催される東京ドームは使用できなくなったのだ。

 さて、新日本プロレスは来年も1月4、5日に東京ドーム大会「WRESTLE KINGDOM」を開催することが決まったが、京セラドーム大阪でのプロレスはしばらく見ていない。総合格闘技ならば2008年大みそかの「K―1Dynamite!」(メインは桜庭和志VS船木誠勝)が最後だが、プロレスとなると、2004年11月13日の新日本プロレス「闘魂祭り」以来、遠ざかっている。当時は京セラのネーミングライツはなく、大阪ドームだった。16年前の今日だったというのは狙ったわけではなく偶然。11・13大阪ドームは「プロレス記念日」として決して刻まれてはいない。

 当時、プロ野球担当だった私は、まだユニホームがなかった新球団の楽天が、藤井寺球場で合同練習をしていて、それを取材してから、大阪ドームに立ち寄り、記者席を利用させてもらったのだった。メインイベントは、藤田和之、ケンドー・カシン組VS中西学、中邑真輔組? まったく覚えていない。資料室で紙面をひもといて、やっと思い出した。

 “キャプテン・ハッスル”となった小川直也(UFO)が約2年半ぶりに新日本リングに乗り込んで、川田利明(全日本プロレス)とのタッグで、天山広吉、棚橋弘至組と対戦。合体技「俺ごと刈れ!」で試合には勝ったが、ファイティング・オペラ「ハッスル」やバラエティー番組で人気だったハッスルポーズが、初めて観客に拒否され「帰れ」コールの大ブーイングを浴びた。ストロングスタイルのリングでは完全に否定された事件だった。

 小川が「おまえらケツの穴が小せぇぞ。おれはハッスルがしたいんだ! ハッスルしたくないのか?」とマイクで呼び掛けたが、怒号は増すばかり。「猪木さん、いませんか~!?」と師匠・アントニオ猪木氏を引きこもうとしたが、現れず。「ハッスルさせてくれないんだったら、来ねぇ。来てもしようがねぇし、おれは自分の道をいく」と大阪ドームを去ったのだった。

 あれから16年。小川直也はプロレスとは一線を画し、長男・小川雄勢(パーク24)を全日本強化選手として活躍させる形で柔道への恩返しという道を選んだ。みんなが忘れていたことをほじくり返さないで、と小川は思っていることだろうが、今の新日本プロレスなら“ハッスル・ポーズ”は受け入れられるのではないかと思う。どうだろうか?(酒井 隆之)

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