ソフトバンクのウラディミール・バレンティン外野手(36)が12日、ペイペイDで行われた紅白戦でアーチを描いた。3回先頭で育成左腕・大関の142キロ直球を捉え、バックスクリーンに放り込んだ。8日のシート打撃で和田からもアーチを描いており、復調気配。「日々の準備、練習が状態を上げてくれた。ショートスイングになっている」と手応えをにじませた。
新加入した今季は60試合に出場し打率1割6分8厘、9本塁打に終わった。11月4日に登録抹消され、結果を欲しがるあまり大振りになっていたスイングをコンパクトに振るように修正。「自分で納得できるいいスイングができている」と工藤監督も目を細めた。バレ砲が復調すれば、故障などでシーズン中に1度も実現しなかったデスパイネ、グラシアルとの助っ人トリオが出場する破壊力抜群の打線が完成する可能性もある。
「出たところで頑張りたい。みんなで勝ち取りたい」とCS突破、4年連続日本一へ力を込めた助っ人大砲。シーズンで結果を残せなかった悔しさを晴らすため、ポストシーズンで大暴れする。