◆明治安田生命J1リーグ第32節 G大阪1―0神戸(11日、パナスタ)
G大阪はFWパトリックの先制ゴールを守り切って神戸に1―0と勝利し、12戦無敗で2位をキープした。前半27分、前線でボールを受けたパトリックが宇佐美につなぐと、リターンパスがパトリックへ。右足で放ったシュートは相手DFをかすめてネットを揺らした。今季チームトップタイの6点目が決勝点となり、インタビューに日本語で答えたブラジル人FWは「気持ちいいね。(宇佐美)貴史のアシスト、私のシュート。いいコンビネーションね」と笑顔をみせた。
この日は息子のフェリペ君ら家族がスタジアムで観戦。G大阪の下部組織に所属する小学3年の息子から刺激を受けていることを明かしていたパトリックは「息子は自分にとって1番のモチベーションになっている。彼がゴールをみてくれていたので、彼を指さして君のためのゴールだよと示しました。今日帰ったら、もう一度、フェリッピのためのゴールだよと伝えたい」と話していた。
以下は採点&寸評
宮本恒靖監督【6・5】今季チームの核と言える井手口に負傷欠場に、J1デビューの奥野を抜てき。J3で力をつけた若手を信頼し、勝利につなげた
GK東口順昭【6・5】堅実なセービングでチームに安心感をもたらした
DF菅沼駿哉【6・0】イニエスタの魔法に翻弄されかけたシーンもあったが、ゴール前は譲らず
DF金英権【6・5】前節の負傷交代で状態が危惧されたが、相変わらずの安定感をみせた
DF高尾瑠【6・5】攻守に気の利いたプレーで無失点に貢献
DF福田湧矢【6・0】マッチアップの神戸FW小田とバチバチ。ファウルはかさんだが、最後はやらせなかった
MF山本悠樹【6・5】無駄なく正確なプレーでボールを循環させた。小野瀬の決定機を演出した左足パスは秀逸だった
MF小野瀬康介【6・0】攻守で多くの仕事をこなしながら、ゴールへの欲もにじませた。相手GKの好セーブにあったが、躍動感はあった
MF倉田秋【6・0】寄せられても動じない高いテクニックでチャンスに絡み、守備でも穴をあけない献身性をみせた
MF奥野耕平【6・5】危険なスペースを消しつつ、ボールにしっかりとチャレンジする持ち味を発揮。タイプは違うが、井手口不在の影響を感じさせない上々のJ1デビュー
FW宇佐美貴史【6・5】アシストに加え、シュートまで持ち込む一連の流れにも、らしさが戻ってきた
FWパトリック【7・0】ゴール、ポストプレー、ヘディング、ボールを運んで時間をつくるプレーとFWとして数多くの仕事をこなす。MOMに加え、ベストファーザー賞候補に推したい
途中出場
FW渡辺千真【―】後半32分イン。時間短く採点なしも、古巣相手に試合を終わらせる仕事を忠実にこなした
MF矢島慎也【―】後半39分イン。時間短く採点なし
FW唐山翔自【―】後半39分イン。時間短く採点なしも、次世代のエース候補が待望のJ1デビュー
MF川崎修平【―】後半47分イン。時間短く採点なし