スケートボード・パーク女子の東京五輪金メダル候補・四十住(よそずみ)さくら(18)のプライベート練習場が地元の和歌山・岩出市に完成し、10日、報道陣にお披露目された。
自らの名前にちなみ「サクラパーク」と名付けられた練習場は、大正4年創業という地元の老舗酒造会社・吉村秀雄商店が、もともと精米所として使っていた倉庫を無償で提供。幅25メートル×奥行き23メートル×高さ約15メートルという巨大倉庫を、約2か月をかけ改装した。
高さがそれぞれ違うバーチカルランプ(ハーフパイプ)や広くとった平面部分など、こだわりが詰まった“金メダル基地”に「すごくうれしい。出来栄えは120点。滑りやすいし、大技も練習しやすい。地元の方やスポンサーがいい環境をつくってくれて感謝です」と笑顔を満開にした。
これまでは主な練習場である神戸まで往復3時間、三重までは同5時間かけて母・清美さんの運転で通っていた。「この練習場は家から5分。往復の分を練習できる。今持っている技のクオリティーを上げていきたい」。吉村秀雄商店の安村勝彦社長(64)は「想像より大きくてすごい施設。岩出から五輪の代表を目指して頑張っていただきたい」とエールを送った。(太田 倫)