巨人のドラフト2位で、東海大の山崎伊織投手(22)が10日、同大学の湘南キャンパスで大塚球団副代表らから指名あいさつを受けた。「実感が湧いてきました。小さい頃から巨人ファンだったのでうれしい」と、笑みをこぼした。
兵庫県出身ながら幼少期から大のG党。「坂本選手の61番のユニホームを着ていました」と明かし、小学生の時には東京ドームにも2回ほど足を運んだ。憧れのチームへの入団を前に、「(東海大の)先輩の菅野投手は日本を代表する投手。野球のことを一から教えていただけたらなと思います」と、“弟子入り”を志願した。
最速153キロの直球にスライダーやカットボールなど多彩な変化球も併せ持つ右腕は、「変化球の質や制球力もある。けん制やフィールディングも得意」と胸を張った。6月に右肘のトミー・ジョン手術を受け、現在はネットスローなどでリハビリに励んでいる。
大塚球団副代表は「けがをしていなければ3本の指に入る評価。来年のドラフト1位を獲得できた。再来年にはローテに入って2ケタ勝てると原監督と私は見ています」。けがを乗り越え、主戦投手へと成り上がる。(河原崎 功治)
◆山崎 伊織(やまさき・いおり)1998年10月10日、兵庫県生まれ。22歳。小学1年から野球を始め、明石商では3年時にセンバツ8強。東海大では3年春秋にMVPを獲得するなどリーグ戦通算11勝1敗。昨年は大学日本代表に選出された。181センチ、72キロ。右投左打。