◆関東地区大学野球選手権大会▽準々決勝 創価大8―3国際武道大(10日・横浜)
巨人がドラフトの育成11位で指名した創価大・保科広一外野手(4年=遊学館)が1番指名打者で出場し、4打数3安打3打点と大活躍。チームの準決勝進出に貢献した。
1回の打席では、初球を流し打って左前安打。その後、二盗、三盗を決め、4番・藤原魁捕手(4年=関西創価)の中前打で先制のホームを踏んだ。
「前日の夜から、初回は1番打者として初球を振ろうと考えていました。盗塁は判断を信頼されているので、期待に応えられてよかった。自分は仕掛けてナンボの選手。いい仕事が出来ました」と保科。4回の3打席目は、2―2の同点に追いついて、なお2死二塁の場面で素直に中前へはじき返した。8回の5打席目は、1死満塁のチャンス。バットが折れて緩いゴロとなったが一塁線を抜けていき、2点二塁打となった。
父親がアメリカ人で、187センチ、89キロと恵まれた体格の持ち主。スタンドで視察した巨人・野間口スカウトは「身体能力が高い。野手になったのは大学からなので、これから技術の向上につなげてもらえたら」と期待を寄せた。
巨人の育成出身の外野手といえば、松原がブレイク中だ。保科は「同じ関東の大学(明星大)の先輩でもあるので、いろいろ学びたいです。チャンスは少ないと思うけれど、自分の持ち味である勢いとガッツではい上がりたい」と力強く話した。