【長嶋茂雄さんが語る坂本勇人】松井秀喜が教えたから「軸足の上でスイング」究極の打撃マスター

スポーツ報知
08年の宮崎春季キャンプで坂本を原監督(左)に紹介され激励した長嶋巨人軍終身名誉監督(右)

◆JERAセ・リーグ 巨人3―5ヤクルト(8日・東京ドーム)

 巨人・坂本勇人内野手(31)が通算2000安打を達成した。

 坂本は入団1年目に決勝打を放つなど「星」、すなわちスター性を持っている選手でした。そこから自身の素質に溺れることなく、試行錯誤を重ねながら技術を究めてきた印象です。まさに一歩、また一歩と着実に進化してきました。

 坂本の打撃を初めて見たのは、入団2年目(2008年)の春でした。一目見て潜在能力の高さを強く感じました。選球眼の良さ、巧みなハンドワークは、オープン戦でも際立っていました。「近い将来、必ずチームの柱になれる」と当時、断言しました。

 その年から原監督にレギュラーとして起用され、着実に成績も上がってきました。しっかりとした技術の裏付けがあったからです。特に軸足である右足にしっかり体重を乗せ「軸足の上でスイングする」という究極の打撃が自分のものになってきたことで、レベルがさらに上がった印象です。

 軸足の上でスイングできればボールを長く見られるため、ストライク、ボールの見極めが良くなります。さらに右打者ならインコースはレフトへ、アウトコースはライトへというコースに逆らわない打撃が自然とできるようになります。結果として、ヒットゾーンが増えます。下半身の強さがあれば、どの方向でもスタンドまで運べます。

 数年前、松井秀喜が宮崎キャンプで臨時コーチを務め、巨人の野手陣へ軸足に体重を乗せることの重要性を強く説いたことが、坂本に影響を与えたとの指摘がされました。私自身も同じ考えです。

 大切なのは、松井秀喜が訴えたということです。尊敬できるOBの言葉だったからこそ、坂本の理解度が上がり、「軸足」に対する意識がさらに高くなったということでしょう。松井から坂本へ打撃の核心が継承されたことで、坂本を超える坂本が生まれたように思います。(報知新聞社客員・長嶋 茂雄)

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請