38歳・上野由岐子14K完封V「ソフトボールは金メダルを期待されている」最終戦で納得の投球

スポーツ報知
上野由岐子

◆ソフトボール ▽日本リーグ女子1部決勝トーナメント最終日(8日、パロマ瑞穂野球場)

 決勝でリーグ2位のビックカメラ高崎が同3位のホンダを1―0で下し、前身時代も含め2年連続13度目の優勝を果たした。東京五輪代表候補でエースの上野由岐子(38)が14三振を奪い、3安打完封勝利。5回に工藤環奈(21)の犠飛で挙げた1点を守りきり、五輪前年のシーズンを会心の投球で締めくくった。

 上野が最終戦で本領を発揮した。立ち上がりからボールの切れ味や制球は抜群で、走者を背負うとギアがもう一段上がった。1―0の最終回は1死一、二塁のピンチを迎えたが、2者連続三振を奪いシャットアウト。「今季は最後の最後にいい形に仕上がった。やっと来た、みたいな。最後でごめんなさい」と歓喜の輪の中、照れくさそうに笑った。

 コロナ禍で東京五輪が延期になり、3月からのリーグ戦も前半節が中止になった。昨オフは五輪に照準を合わせて調整していただけに「正直、複雑な思い。どうモチベーションを上げるか探りながら日々過ごしていた」。迎えた9月の開幕戦。参加20年目のリーグ戦で、自己ワーストの6失点を喫した。

 だが、これが転機となった。「いろんなことを学ばせてもらい、変えるきっかけをもらった」。試合の入り方や配球を工夫し、開幕戦で投げ急いだ反省から自分の間合いで丁寧に投げるなど試行錯誤。新球を含む6種の変化球も積極的に投入した。「開幕の敗戦が最後の勝利につながった」と自信を持って言い切れる2か月を過ごした。

 38歳。この日も体は万全ではなかったというが、常に成長を求める姿は不変だ。今オフも「もう一度やり直さなければいけない」と引き締める。「ソフトボールは金メダルを期待されている。応えるために自分に何ができるのか。後悔しないように準備したい」。上野の探求は続く。(林 直史)

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