【プチ鹿島の本音】言い間違いより気になる菅首相の姿勢

菅首相(ロイター)
菅首相(ロイター)

 菅首相は温室効果ガスの排出量を2050年までに実質ゼロにする目標を打ち出しました。就任後初めての所信表明演説で宣言。今後実現に向かっての本気度や具体策に注目です。

 すると菅首相は2日の衆院予算委員会での質疑で「温室効果ガス」を「こうしつおんかガス」と言いました。誰にでも言い間違いはあります。ミスはします。菅首相は衆院代表質問(先月29日)でも「政権への期待もそこにある」と言うべきところを、「期待もそこそこにある」と原稿を読み間違えていました。こういうのはご愛嬌(あいきょう)だろう。いつかご自身でも笑い話として重宝しそうだ。

 しかし「こうしつおんかガス」と言ってしまうのはおや? と思うのだ。普通のおじさんならともかく、2050年までに実質ゼロと宣言した一国の首相がここまで間違えると不安になる。この政策に対して本当に興味あるのかという疑問すら浮かんでしまう。

 実は所信表明演説でも何か所か言い間違えているのが話題になっていた。言い間違い自体より私が気になるのは原稿が用意されていたのに「稽古」しなかったのかということ。

 自分は実務型なので仕事さえすればいいと思っていらっしゃるのだろうか。しかし首相となったら自分の考えを国民にきちんと伝えることも重要な仕事なはず。イヤイヤ就任したのではなく、自らなりたくて首相になったのだ。すすんで「超公人」になったのである。それならはっきりと発信し、何を聞かれても説明するという姿勢が初期設定になければ困る。

 首相は学術会議の任命拒否について理由を「説明しない」ので先になかなか進めない。果たしてこれは想定内の展開なのだろうか。

 ちょっとというか、かなり気になる点なのです。(時事芸人)

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