【東京六大学】早大が逆王手…楽天ドラ1早川隆久、先発全員&毎回15Kで斎藤佑樹先輩に並ぶ早慶戦史上最多タイ記録

9回無死、慶大・下山から三振を奪ってほえる早大・早川(カメラ・泉 貫太)
9回無死、慶大・下山から三振を奪ってほえる早大・早川(カメラ・泉 貫太)
早大・早川の早慶戦投球成績
早大・早川の早慶戦投球成績
東京六大学野球優勝の行方
東京六大学野球優勝の行方

◆東京六大学野球秋季リーグ戦最終週第1日 ▽早大3―1慶大(7日・神宮)

 両校が優勝を懸けて激突した早慶戦は、早大が楽天にドラフト1位で指名された155キロ左腕・早川隆久(4年)の好投で10季ぶり46度目の優勝に逆王手をかけた。負ければ慶大のVが決まる崖っ縁で、毎回の15奪三振で5安打1失点完投勝ち。ヤクルトにドラフト1位で指名された慶大の155キロ右腕・木沢尚文(4年)との投手戦を制し、首位に立った。早大は8日の2回戦で勝つか引き分けでV決定。慶大は勝てば2季ぶりの優勝となる。

 大一番で、エース兼主将の大黒柱が本領を発揮した。早川は最速152キロを計測した直球にスライダー、カットボール、チェンジアップを制球よく投げ込み、慶大打線を翻弄(ほんろう)。内野ゴロの間に1点を許して完封こそ逃したが、5安打1失点で完投勝ち。「負けたら終わりという試合だったので、死に物狂いで投げました」。先発全員&毎回の15Kは、07年秋3回戦の早大・斎藤佑樹(現日本ハム)に並ぶ早慶戦史上最多タイだ。

 トラウマを乗り越えた。1年春の早慶戦。救援登板した1回戦で決勝の満塁弾を浴びると、先発した3回戦でも2回途中でKO。「慶応にはもう投げたくない、と思うくらいの苦手意識を持ってしまいました」。それでも「これ以上、下はない。徐々にステップアップしていければ」と前を向き、3年秋に救援で初勝利。最後の秋に先発としての初勝利を手にした。

 早慶両校が無敗のまま優勝を懸けて激突するのは、1929年春秋以来91年ぶり3度目。さらに今年は、60年秋に繰り広げられた伝説の早慶6連戦から60年という節目の年だ。決戦を控え、全部員で早慶6連戦のダイジェスト映像を観賞。当時の主将だった徳武定祐コーチ(82)の「勝ったからこそ、オレはここで話ができている。勝つことに意味があるんだ!」という言葉に、闘志をかき立てられた。

 慶大に今季初黒星をつけ、10季ぶりの優勝に逆王手をかけた。元ロッテ投手の小宮山悟監督(55)は「明日は最後のマウンドに早川を送ります。早川で締めて優勝したいと思います」とクローザー起用を明言。早川も「最後の試合で出し切って有終の美を飾れれば、と思います」。これまで何度も「優勝することしか考えてない」と繰り返してきた背番号10が、残る力を振り絞ってチームを優勝に導く。(片岡 泰彦)

 ◆早慶戦でのドラ1同士の投げ合い 1965年のドラフト制後、早慶両校からドラフト最上位で指名されたのは、67年の早大・三輪田勝利(近鉄1位=入団拒否)と慶大・藤原真(南海1位=入団拒否)、02年の早大・和田毅(ダイエー自由獲得枠)と慶大・長田秀一郎(西武自由獲得枠)に次ぎ、今年が3例目。いずれも早慶1回戦で投げ合っており、67年は三輪田が完封勝ち(2○0)、02年は和田が2失点完投勝ち(4○2)。

9回無死、慶大・下山から三振を奪ってほえる早大・早川(カメラ・泉 貫太)
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