「上しか見ていない」Snow Man・佐久間大介が語るグループの未来…史上最遅のデビューからミリオンヒット目前へ〈インタビュー完全版〉

スポーツ報知
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 Snow Manが先月7日に発売したセカンドシングル「KISSIN’MY LIPS / Stories」が初週91・8万枚(オリコン調べ)を売り上げ、ミリオンヒット目前だ。同22~25日には、1月のCDデビュー後初の単独公演となる横浜アリーナでの配信ライブ(4日間9公演)を開催。12月4日にグループで座長を務める舞台の劇場版「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」の公開も控える。目覚ましい活躍の中、グループ最年長組でありながら一番の“元気印”の佐久間大介(28)が今後への意気込みを語った。(畑中 祐司)=紙面未収録インタビューを加えた完全版=

 やっと―。配信ではありながら、単独公演でファンにデビューを報告できた。佐久間は、改めてその喜びの余韻に浸る。

 「ライブが始まる瞬間から、この幕、早く落ちないかなと思って。めちゃめちゃ楽しみでしたし、本当に楽しかったです」

 グループの持ち味の一つに、アクロバットがあるが、1日3公演をこなすなど、4日間9公演を駆け抜けた。

 「1日3公演って今、ジャニーズでもなかなかやらないじゃないですか。その中で、Snow―って特に運動量が多いグループ。体力的にきついだろうなと思っていて、実際にきつかった。一番きつかったのは2日目。初日に久々に全力を出したのが、2日目に…。でも、3日目ぐらいになると『やばい! あと6回しかできない!』って。だから、あっという間。やっぱりライブって楽しいなって思う。お客さんが目の前にいなくて悔しかったなってのはありますけど、みんな見ていてくれるんだろうって安心感はありました」

 初日公演の後、パフォーマンスを見た一部のファンの間では、左足を負傷したのでは…という心配の声が上がっていた。

 「そういう声がありましたね。実際(けが)してたんですけどね。ゲネ(プロ)の日にやっちゃったんです。でも、軽い軽い捻挫です。だから、今言えるんですけど」

 披露した23曲は、全てグループのオリジナル曲。ジャニーズで“デビュー公演”で全曲オリジナルは、先輩・KAT―TUN以来だったという。

 「3月(コロナ禍で中止となったツアー)の段階だったら、それは実現していなかった。元々、先輩の曲も入っていたので。でも、その間に新曲も増えていって、これだったら自分たちの曲で全部やった方がいいんじゃないかと話し合って、こういう形になりました。全部自分たちの曲でやったことで、本当にデビューしたんだって感じが、より強くなれた。逆にタイミングがズレてよかった。ズレてくれてありがとうって」

 「滝沢歌舞伎」の出演をきっかけに12年のグループ結成から、デビューまでの8年という期間はジャニーズ“史上最遅”。長い下積みが、今鮮やかに花開いている。1月22日にSixTONESと同時CDデビューとなったコラボシングル「D.D./Imitation Rain」は2組合算でミリオンヒット。セカンドシングルも爆発的ヒットで、間もなくミリオンに到達しようとしている。

 「本当にファンの人たち、すげぇんだと。もちろん気持ちとして、2枚目もミリオンを狙いたいのはあったけど、その数字って僕たちの数字じゃない。ファンの人が作ってくれた結果。お互い、直接会っての“感謝”ができないから、言葉じゃないもので、って。(売上枚数を聞いて)僕たちに対する思いを伝えてくれていると感じて、本当にファンの人たちをいとおしく思いました。こんなに心強い人たちが応援してくれてる。そんなすごいファンに応援されている俺たちも、すごくないわけがない、って思わせてくれました」

 勢いそのまま「滝沢歌舞伎」劇場版も公開される。すでに、東京・新橋演舞場など過去に上演した3つの演劇場での特別上映もスタートしている。

 「劇場公開も、楽しみでしかない。これも、コロナ禍によってできるもの。こういう状況じゃないと映画化することもなかったと思う。こうやって形に残せることがすごいうれしいのと、映画館だと、より多くの人が見られる。いつも(舞台版は)チケット、すぐに完売ですって、うれしい報告を受けるけど、入れない人もいる。映画は時間さえあれば、いつでも何回でも、見られる。よりSnow―、『滝沢―』を知ってもらえる。これも時代がそうさせてくれたんだなって。軽い感じで見てもらえば、すぐ沼に落ちると思うので。僕たち底なし沼。足首までハマったら、肩までハマっているのと一緒ですから」

 映画は総製作期間が半年で、完成したのは特別上映2日前という、映画界でも前例のないスピードで上映にこぎつけた。メンバーも映像を目にしたのは、特別上映前日。新たな発見も多かったという。

 「『滝沢―』ってこうなってるんだって、俯瞰(ふかん)で見た感じはこんな感じなのかと。自分なんだけど、自分じゃないような感覚にもなりました。表現の仕方も、舞台でもこうしたかったんだろうなって世界を、映像としてしっかり表現されていたり。水を使ったシーンも、舞台だとセット転換の問題もあったりして序盤にできない。それも映画だからこそ」

 グループ結成から、偉大な先輩の背中を常に見続けてきた。18年で現役引退したジャニーズ事務所・滝沢秀明副社長(38)だ。結成直後に言われた言葉を、今改めてかみしめる。

 「Jr.の時に滝沢くんと約束した『トップ取れよ』という言葉を常に持っています。滝沢くんの中で『何でこいつらこんなところにいるんだ』って思ってくれていたみたいで」

 その言葉の実現性は、当時よりも明確に色濃くなっている。

 「やっぱりジャニーズって、すげぇ人たちいっぱいいるけど、その中でもトップを取りたいし、日本でも世界でも。全然、天井が見えない。僕たち、下積みが長い。ずっと下から始まっている。本当に下から。だから見上げるしかない。下は見ない。上しか見ていないです」

 来年1月20日に3rdシングル(詳細未定)の発売も決まった。デビュー2年目、2021年が始まる。

 「やっぱり、まずはファンに直接会いたい。やっぱり(有観客)ライブがしたい。日本の皆さんに対してもそうだけど、もちろん僕たちは海外を見据えている。アジア圏のライブも、今年中止になったからこそ、絶対やりたい、実現させたい」

 今は、希望に満ちあふれている。

 「デビューしてすごく感じるのは、僕たちだけじゃ何もできない。やっぱりスタッフさん、ファン、協力してくれる人がいないと何もできないからこそ、すげぇ感謝という言葉を重視している。本当に感謝しかない。で、この感謝をいかに返していけるか。そしてより、協力してみたいと思ってもらえるように。その繰り返し。ずっと前転して、ずっと上に上に転がっていきたいです」(紙面より)

 ◆紙面未収録インタビュー

 05年9月のジャニーズ入所からCDデビューまで14年も、04年8月入所から15年の阿部亮平(26)と深澤辰哉(28)のメンバー2人に匹敵する“下積み期間”。途中、葛藤はなかったのか。

 「ジャニーズJr.がぶつかる“壁”は2つある。1つは高校卒業のタイミング。周りの友達が進学、就職って、どんどん未来を決めていくとき、小学校とか中学校から(Jr.を)やっている僕たちは、ずっと部活のような感じでやって、俺たち、このままでいいのか…って、やっぱり迷う。そこで大半のJr.が辞めたりもする。次は大学を卒業するタイミング。他の人ががっつり就職。そんな中で、まだ俺たちはこれやっていて大丈夫か、この年齢でJr.で大丈夫か…って、どんどん辞めている。その壁を乗り越えた先も、待ったからって保証があるわけじゃない。より辛いかも知れない。でも、そこを諦めずに僕たちは続けて来られたのは強みだと思う」

 Snow―の結成は、自身20歳を目前にしたとき。前を向き続けることは、決して簡単ではない。

 「それは、やっぱり一番はファンの人たちがいたから。これだけ僕たちが長いってことは、それだけ長く応援してくれている人もいる。『誰を応援してんの?』って聞かれて『Jr.なんだよな…』って。ちょっと恥ずかしい思いもすると思う。(CDデビューして)それを胸張って言えるようになりたいなという思いはありました。だから、本当に何というか僕たちに関わってくれた人、みんな報われてほしい。たくさんの先輩にも応援してもらって、だから、その先輩たちの期待にも応えていきたいし、家族に対してもそう。俺たちはSnow―でやっていくって意思を固めていたし、期待に応えたい気持ちでここまでこられた」

 数々の先輩の背中を見てきたが、やはり滝沢副社長の存在は大きい。

 「正直、滝沢くんに認められたいという気持ちはでかかった。やっぱり僕たちは滝沢くんに、すごくお世話になったし、すごく迷惑もかけた。プロ意識がすごくレベルの高い人。もっとこうした方が良いとか、注意されたことの方が多い。Jr.の頃から『それはプロじゃない』とか。“直属”で学べたのはすごく大きい。そんな滝沢くんに認められたいってすごく思っていました。滝沢くんに『お前らマジですごいじゃん』って言われたくて必死こいてきました」

 滝沢副社長が“現役”だった頃は「バチバチ怖かった」という。

 「褒めてもらったことって、本当にないと思うぐらい。でも、CDデビューした後にSnow、SixTONESが一緒の現場にいたとき、すごくうれしそうな顔で『みんな、ミリオンいったよ!』って教えてくれた。ああいう滝沢くんの顔って、なかなか見ない。本当にうれしいときの顔をしていたんですよ。僕たち、やっぱり付き合いが長いので、この顔ってどういうときだって分かるけど、すごいうれしいときの顔をしていたんですよ。一緒にデビューを決めてくれたジャニー(喜多川前社長)さんのためにも、って気持ちもあったと思う。滝沢くんが、俺たちSnow―、SixTONESとか(引退して)Jr.を育てる決めてからやったことへの結果が、こうやってファンの人たちのお陰でついてきている。だから、そういう機会をどんどん増やして、滝沢くんにも『こいつらを育てて良かった』と思ってもらいたい」

 今はやることすべて新鮮に受け止め、一歩でも先に上に進もうとしている。個人としても、CDデビューしたことで1つ、夢もかなった。Kis―My―Ft2の宮田俊哉(32)とともにジャニーズでは珍しいアニメオタクとしても知られる。その中で2ndシングルに収録された「Stories」がアニメ「ブラッククローバー」のオープニングテーマに起用され、自身は声優に初挑戦した。

 「アニメ主題歌も声優も夢だったし、やっぱりそうやって自分がやりたかった夢をどんどんかなえられていることが、すごくうれしい。これをどんどん次につなげていきたい。まだ何もかも、すべて始まったばかり。そうやって自分たち個々の夢も、どんどん成長させて、花を開かせたい。個人的に、これからバラエティーもそうだけど、声優もしっかりとやっていきたい。好きな世界にどっぷり浸りたい。それは命を削ってでもやりたいことなので」

 ◆佐久間 大介(さくま・だいすけ)1992年7月5日、東京都生まれ。28歳。2005年9月25日、ジャニーズ入所。前身グループを経て、12年5月結成のSnow Man初期メンバー。20年1月22日にCDデビュー。18年、深澤辰哉と舞台「キャッシュ・オン・デリバリー」をW主演。アニメオタクとして知られる。グループの楽曲「Stories」でオープニングテーマを務めるアニメ「ブラッククローバー」で声優初挑戦。168センチ。血液型O。

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