【東都】亜大・平内龍太、3冠ひっさげいざ巨人へ…ドラフト1位右腕が有終の美

8季ぶり26度目の優勝を果たしナインと抱き合う巨人ドラフト1位指名、亜大の平内(カメラ・頓所 美代子)
8季ぶり26度目の優勝を果たしナインと抱き合う巨人ドラフト1位指名、亜大の平内(カメラ・頓所 美代子)

◆東都大学野球秋季リーグ戦第5週第2日▽亜大4―0中大(4日・神宮)

 巨人のドラフト1位・亜大の平内(へいない)龍太投手(4年)が、同大を8季ぶり26度目の優勝へ導いた。前日(3日)に先発で7回無失点と好投した最速156キロ右腕は、勝てば優勝が決まる中大2回戦で4点リードの最終回に登板。最速152キロを計測する力強い投球で打者3人から2三振を奪い、胴上げ投手となった。平内は最高殊勲選手(MVP)、最優秀投手、ベストナインの“投手3冠”を獲得して有終の美を飾り、満を持して巨人に飛び込む。

 腹の底から雄たけびを上げた。最終回に登板した平内は、全力で右腕を振り抜いた。全12球のうち9球が直球。最後は146キロで見逃し三振に仕留め、中大の中軸3人を力でねじ伏せた。「自分の力は全部出しました。優勝をずっと目標にやってきたので、優勝できてよかった」。駆け寄ってきたチームメートと体をぶつけ合い、喜びを分かち合った。

 綿密な復帰プログラムで栄冠を勝ち取った。3月に右肘をクリーニング手術。今季は1カード目がリリーフ、2カード目は先発→リリーフで連投、と負荷を上げていき、3カード目の国学院大戦(10月6、7日)はベンチを外れ、休養を兼ねメディカルチェックを受ける予定を立てていた。

  • 9回1イニングを無失点に抑えた

    9回1イニングを無失点に抑えた

 チームを離れ、執刀医からお墨付きをもらうと、生田勉監督(54)に「残りの2カードは仲間のために頑張りなさい」と声をかけられた。10月26日のドラフト会議を挟み、同27日の東洋大1回戦は1失点完投勝ち。そして、中大戦での先発→クローザーでチームに優勝をもたらし「チームの力になれてよかったです」と笑顔を見せた。

  • 優勝し記念撮影する亜大ナイン(カメラ・頓所美代子)
  • 優勝し記念撮影する亜大ナイン(カメラ・頓所美代子)

 コロナ禍に大きく成長した。チームが全体練習を自粛している時も、個人練習を欠かさなかった。ランニングで体のキレを出し、筋トレで体幹と上半身を強化。「投げてる時に『あ、力が入るようになったな』と感じるようになりました」。昨年まで152キロが最速だった直球は、制球を乱すことなく156キロを叩き出すまでになった。

 新人王ロードだ。先発に救援に大活躍を見せ、投手3冠を獲得。亜大で投手3冠を手にしてから巨人入りするのは、02年春秋の木佐貫洋(現巨人2軍投手コーチ)以来2人目。木佐貫は入団1年目の03年にいきなり10勝をマークし、新人王を獲得している。ドラフトで巨人に1位指名された後のリーグ戦は、3試合計17回を投げ、わずか1失点。担当の脇谷スカウトも「度胸のよさを感じる」と強心臓に目を細める。

 さあ、次はプロの舞台だ。「先発をやってみたいな、という思いはあります。(元ソフトバンクの)斉藤和巳さんのような、負けないエースになりたいです」。優勝を置き土産に、巨人でエース道を突き進んでいく。(片岡 泰彦)

 ◆東都の投手3冠 1958年春の個人賞制定後、のべ56人目。現役プロでは、99年春の青学大・石川雅規(現ヤクルト)、11年春の東洋大・藤岡貴裕(現巨人)、12年春秋の亜大・東浜巨(現ソフトバンク)、13年秋の亜大・九里亜蓮(現広島)、14年秋の駒大・今永昇太(現DeNA)、18年春の東洋大・上茶谷大河(現DeNA)の計6人がいる。

8季ぶり26度目の優勝を果たしナインと抱き合う巨人ドラフト1位指名、亜大の平内(カメラ・頓所 美代子)
9回1イニングを無失点に抑えた
優勝し記念撮影する亜大ナイン(カメラ・頓所美代子)
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