巨人ドラ1の亜大・平内龍太、先発も抑えいける…東都で7回0封、4日はクローザー待機

3回無死、中大・斎藤の空振り三振をアピールする亜大・平内(カメラ・泉 貫太)
3回無死、中大・斎藤の空振り三振をアピールする亜大・平内(カメラ・泉 貫太)

◆東都大学野球 最終週第1日 亜大5―1中大(3日、神宮)

 亜大は、巨人にドラフト1位で指名された156キロ右腕・平内龍太投手(22)が中大1回戦に先発し、7回を4安打1四球7奪三振無失点と好投。今季3勝目を挙げ、首位に並んでいた立正大が敗れたことで16年春以来となる優勝に王手をかけた。平内は4日の同2回戦ではクローザー待機の予定。4日に立正大が敗れるか、亜大が勝てば、8季ぶり26度目のVが決まる。

 菅野2世の片りんを見せた。平内は最速149キロを計測した直球に、スライダー、スプリットを低めに集めて凡打の山を築いた。100キロ台の「遅い縦のスライダー」を駆使して緩急をつける投球術も披露。「調子はあまりよくなかったですけど、失点しないことを課題にして投げました」。100球程度での交代を予定される中、106球で7回まで投げ抜いた。

 恩師の助言で劇的な飛躍を遂げた。今年2月、高校時代から遊離軟骨(ネズミ)を抱えている右肘に痛みが走った。春のリーグ戦(その後、コロナ禍で中止に)でスカウトにアピールしたくて、当初はクリーニング手術を拒んだが、生田勉監督(54)にこう諭された。

 「中途半端な状態でやってもいい結果は出ない。不安なく、秋に勝負をかければいいんじゃないか? 心も体も万全にして、プロのスカウトに見てもらおう。そのためには、少しでも早く手術をする必要がある」

 「あの言葉をもらって、決断ができました」と平内。3月25日に手術を受け、5個のネズミを除去。慎重にリハビリを進め、8月19日のオープン戦で実戦復帰。「不安もなくなったし、もう、やるしかないという覚悟も決まってスッキリしました」。気持ちよく腕を振り抜く姿をチェックしていた巨人・脇谷スカウトは「春先は『これはドラ1だな』と思うほどではなかったけど、手術をして一気によくなった」と振り返った。

 8季ぶりの優勝がかかる4日は、胴上げ投手となる可能性が浮上した。エースをフル回転させる方針を示している生田監督は「平内は最後に投げさせます。そこまでに、何とか競っていけるようにしたい」。クローザーとして待機する平内は「いい形で試合を締められるように投げたいです」。自らの右腕で優勝を勝ち取り、有終の美を飾ってみせる。(片岡 泰彦)

 ◆平内 龍太(へいない・りゅうた)1998年8月1日、兵庫・明石市生まれ。22歳。小2で野球を始め、神戸国際大付高では1年夏の甲子園はベンチ外。同秋からベンチ入りも甲子園出場なし。亜大では1年秋にリーグ戦デビューし、通算27登板で7勝5敗、防御率1・89。伯父はソフトバンク・永井智浩編成育成本部長。185センチ、90キロ。右投右打。

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