青学大・吉田圭太はアンカー決戦に敗れ4位「ふがいない」 神林勇太主将が友情の励ましライン返信

4位でゴールする青学大・吉田圭太
4位でゴールする青学大・吉田圭太

◇学生3大駅伝「開幕戦」全日本大学駅伝 (1日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 「3強」と目されていた前回優勝の東海大、同2位の青学大、同3位の駒大が最終8区まで大激戦を演じ、駒大の田沢廉(2年)が東海大の名取燎太(4年)、青学大の吉田圭太(4年)とのアンカー決戦に競り勝ち、伊勢路を制した。5時間11分8秒で、18年大会で青学大がつくった5時間13分11秒の大会記録を更新した。駒大は6年ぶり13回目の優勝。学生3大駅伝で単独最多の22勝目を飾った。

 東海大は23秒差の2位。

 青学大は、吉田が中盤以降に失速し、明大の鈴木聖人(3年)に抜かれ、駒大と1分34秒差の4位に終わった。

 近年の大学駅伝をリードする青学大は7区で最大の見せ場をつくった。首位と23秒差の6位でタスキを受けた主将の神林勇太(4年)が5人をゴボウ抜きして首位浮上した。

 例年であれば、学生3大駅伝開幕戦となる出雲駅伝(10月)が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。変則的に全日本大学駅伝が今季の開幕戦となった。来春の大学卒業を機に競技の第一線から離れ、サッポロビールに就職する神林は前日、神妙な表情で今大会にかける思いを明かしていた。

 「出雲駅伝の中止が決まった時、全日本大学駅伝も行われないかもしれないと不安になった時もあったので、大会が行われたことにまず感謝します。それはどの大学の選手も同じだと思う。特に4年生はその思いが強いはず。実業団で競技を続ける選手も卒業後は競技をしない選手にとっても最後の大学駅伝シーズンなので」

 魂の走りを見せた神林は、ケニア人留学生の日大ドゥング(2年)、山梨学院大オニエゴ(3年)にも負けず、区間賞を獲得。2位の東海大に38秒差をつけて盟友の吉田にタスキを託した。

 しかし、吉田がまさかの失速で4位。「1区から7区までの選手が頑張って先頭でタスキを持ってきてくれたのに、ふがいない走りをしてしまった。申し訳ないし、悔しい」とエースは、うなだれながら話した。

 主将の神林は、チームの敗戦も吉田の悔しさもすべて正面から受け止めた。「最後にエースの吉田に頼る戦いになってしまった。それはチーム全体の弱さです。キャプテンとして悔やんでいます。吉田に申し訳なく思います」と神妙に話した。

 レース直後、吉田から神林へラインが届いた。「ごめん。申し訳ない」というメッセージに「圭太のせいではない。気にするな。また、すぐに寮で会おう」と返したという。

 コロナ禍の今季、主将の神林とエースの吉田は練習でも生活面でも常に先頭に立ち、チームを引っ張ってきた。「これまで吉田に助けてもらうことが多かった。最後は彼に恩返しをします。箱根駅伝まで残り2か月。後悔がないように全力を尽くします」と神林は力強く話し、東京・町田市の選手寮に帰った。

 原晋監督(53)もすでに箱根駅伝に照準を切り替えた。「きょうは凸凹駅伝になってしまいましたね。収穫も課題もあった」と総括。区間賞が2つ、区間2桁順位が3つあったレースを冷静に振り返った。その上で連覇を目指す箱根駅伝に向けて「明るく、前向きに、元気よく。チーム一丸となって戦いたい」ときっぱり話した。

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