◇学生3大駅伝「開幕戦」全日本大学駅伝 (1日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)
「3強」と目されていた前回優勝の東海大、同2位の青学大、同3位の駒大が最終8区まで大激戦を演じ、駒大の田沢廉(2年)が東海大の名取燎太(4年)、青学大の吉田圭太(4年)とのアンカー決戦に競り勝ち、伊勢路を制した。5時間11分8秒で、18年大会で青学大がつくった5時間13分11秒の大会記録を更新した。駒大は6年ぶり13回目の優勝。学生3大駅伝で単独最多の22勝目を飾った。
東海大は23秒差の2位。名取は常にレースをリードしていたが、残り1キロで駒大エース田沢の猛烈なラストスパートに屈した。名取は「ラスト勝負では分が悪いと思ったので終盤までに引き離そうとしたが、田沢君は強かった」と熱戦を冷静に振り返った。両角速(もろずみ・はやし)監督(54)は「敗因は監督の力量の差でしょう」と勝者の駒大・大八木弘明監督(62)に敬意を表した。