駒大が歴史的激戦を制し学生3大駅伝単独最多の22勝目「令和の常勝軍団になる」大八木監督

優勝のゴールテープを切る駒大・田沢廉
優勝のゴールテープを切る駒大・田沢廉

◇学生3大駅伝「開幕戦」全日本大学駅伝 (1日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 「3強」と目されていた前回優勝の東海大、同2位の青学大、同3位の駒大が最終8区まで大激戦を演じ、駒大の田沢廉(2年)が東海大の名取燎太(4年)、青学大の吉田圭太(4年)とのアンカー決戦に競り勝ち、伊勢路を制した。5時間11分8秒(速報値)で、18年大会で青学大がつくった5時間13分11秒の大会記録を更新した。駒大は6年ぶり13回目の優勝。学生3大駅伝で単独最多の22勝目を飾った。熱血指揮官、大八木弘明監督(62)は、めがねを曇らせ“男泣き”した。

 東海大は2位。中盤以降、失速した青学大の吉田を明大の鈴木聖人(3年)が抜いて3位。3強の一角を崩す健闘を見せた。青学大は3区間で精彩を欠き、4位に終わった。5位・早大、6位・東洋大、7位・帝京大、8位・順大までが来年大会のシード権を獲得した。9位は国学院、10位は東京国際大だった。

 19・7キロの最長区間で歴史的勝負が展開された。7区で青学大の神林勇太主将(4年)が6位から5人をゴボウ抜きしてトップを奪った。今季日本人学生最高の28分3秒94をマークした東洋大のエース西山和弥(4年)、熊本・九州学院高時代のチームメートルの東海大・西田壮志(4年)ら強敵に圧勝。2位の東海大に38秒差をつけて、盟友の吉田にタスキを託した。ただ、東海大、駒大も譲らない。東海大の名取は38秒差の2位、駒大の田沢は41秒差の3位から猛然と青学大を追った。

 名取が引っ張り、田沢が名取をぴったりマーク。2人は8・8キロで吉田に追いつき、大会前の予想通り、3強の争いが伊勢路で繰り広げられた。

 最初に脱落したのは、青学大・吉田。10・6キロで2人から遅れた。

 三つどもえからタイマン勝負に変わった戦いは、残り1キロで決着。田沢が名取を突き放し、伊勢神宮のゴールに飛び込んだ。

 コロナ禍の中で争われた伊勢路を制した駒大は学生3大駅伝で22勝(箱根駅伝6勝、全日本大学駅伝13勝、出雲駅伝3勝)。21勝で並んでいた日体大をリードして単独最多となった。“平成の常勝軍団”と呼ばれていた駒大が、令和の時代に復活した。

 大八木弘明監督(62)「まずは大会を開催していただいてありがたい。感謝します。選手みんなが頑張ってタスキをつないで、最後にエースの田沢がエースらしい仕事をしてくれた。(アンカー勝負について)東海大の名取君は力のある選手。田沢はまだ、2年なので力を借りてレースをした。駒大も成績が落ちた時があったが、また、これから令和の常勝軍団となれるように頑張ります」

 田沢廉(2年)「まず大会を開催してありがとうございます。1位でゴールテープを切るつもりで走りました。吉田さんも名取さんも強いですが、トップと30秒差なら、トップまで行けないことはないと思っていました。レースを引っ張ってもらった名取さんに感謝します」

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