競技引退予定の神林勇太主将が激走し、青学大が7区で首位浮上 瀬古さん競技続行を熱望

青学大・神林勇太
青学大・神林勇太

◇学生3大駅伝「開幕戦」全日本大学駅伝 (1日、名古屋市熱田神宮西門前スタート、三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前ゴール=8区間106・8キロ)

 7区で大学駅伝の王者、青学大がついに首位に浮上した。首位と23秒差の6位でタスキを受けた青学大の主将・神林勇太(4年)が5人をゴボウ抜きしてトップを奪った。今季日本人学生最高の28分3秒94をマークした東洋大のエース西山和弥(4年)、熊本・九州学院高時代のチームメートルの東海大・西田壮志(4年)ら強敵に圧勝。2位の東海大に38秒差をつけて、盟友のアンカー吉田圭太(4年)にタスキを託した。

 例年であれば、学生3大駅伝開幕戦となる出雲駅伝(10月)が新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止。変則的に全日本大学駅伝が今季の開幕戦となった。来春の大学卒業を機に競技の第一線から離れ、サッポロビールに就職予定の神林は前日、神妙な表情で今大会にかける思いを明かしていた。「出雲駅伝の中止が決まった時、全日本大学駅伝も行われないかもしれないと不安になった時もあったので、大会が行われたことにまず感謝します。それはどの大学の選手も同じだと思う。特に4年生はその思いが強いはず。実業団で競技を続ける選手も卒業後は競技をしない選手にとっても最後の大学駅伝シーズンなので」

 神林は今季にかける思いは強い。スピードを持ち味とする神林は、今大会で2番目に距離が長い7区(17・6キロ)のエース区間を任された。原晋監督(53)は「今季の神林は強い」と全幅の信頼を寄せる。「最初に監督に言われた時は7区は意外でしたけど。各校のエースが集まるので、僕もしっかりと走りたい。東海大は当日変更で西田が走ると思います。西田はやはり意識する存在です。大学駅伝で同じ区間を走るのは最初で最後になると思う。チームとしても負けるわけにはいきません」と強い気持ちを明かしていた。

 神林の圧倒的な走りに、テレビ朝日系の中継で解説を務めた日本陸連長距離・マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダー(64)は「競技をやめるのをやめる、と言ってほしいね」と翻意して競技続行を熱望した。

 レースはいよいよ佳境へ。 東海大のエース名取燎太(4年)が38秒差の2位、駒大のエース田沢廉(2年)が41秒差の3位で、タスキを受けた。「3強」の争いは、19・7キロの最終章に突入した。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請