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高校ラグビー、秋田工全国最多68度目出場決定…ナイバルワガ6T

スポーツ報知
決勝で6トライを挙げた秋田工・ナイバルワガ

◇全国高校ラグビー大会・秋田県予選 ▽決勝 秋田工102-0男鹿工

 決勝で秋田工が男鹿工に102―0で大勝し、3年ぶり68度目の全国高校ラグビー大会(12月27日開幕、花園)出場を決めた。FW陣、バックス陣ともに優位に立って試合を進め、ナイバルワガ・トマシ(3年)が計6トライと活躍。フィジー生まれだが秋田で育った強力ウイングが、花園でも結果を残す。

 16トライの猛攻でつかんだ、3年ぶりの花園切符だ。過去2年涙をのんでいた決勝で、秋田工が男鹿工を圧倒。「去年負けた悔しさをずっと持ってきた」と振り返った就任2年目の淡路直明監督が、選手たちの手で3度宙を舞った。

 秋田で育ったナイバルワガが大活躍だ。身長173センチ、体重72キロ。50メートル走6秒3の速さで走りながら、タックルにきた相手を手で突き飛ばすハンドオフの強さを発揮。前半16分のトライをはじめ、後半11分からの9分間で4トライを奪うなど、計6トライを挙げた。

 「みんなが体を張ってくれたおかげで(いい形で)ボールを持ててトライできた」と話したナイバルワガの父は、クラブチーム・秋田ノーザンブレッツコーチのセタレキ・タワケさん。小4時に秋田に移り住み、2学年上で現天理大の兄・セタさんの後を追って秋田工に入った。コロナ禍で、出場が決まっていた3月の全国高校選抜大会は中止。遠征にも行けなかったが、セタさんら地元に戻ってきていた大学でもプレーする同校OBが“練習相手”となった。「選手も(OBから)話を聞いたりしていた。そういうことは大事」と指揮官。伝統校の強みでチーム力を高めてきた。

 全国大会に向け、淡路監督は「一戦必勝で締まった試合をやっていきたい」と決意。出場68度優勝15度はともに大会最多だが1987年度を最後に頂点から遠ざかっている。花園で躍動した姿をみせ、秋田工復活を宣言する。(有吉 広紀)

 秋田工の速さと強さの前に大敗を喫した男鹿工・今津谷剛希主将(3年)は「ディフェンスが機能せず、集中力が切れた。試合前から緊張があったのをほぐせなかった」と悔しさを隠せなかった。今年は100回大会のため、出場校が従来の51校に加えて全国9地区の代表など、計63校に拡大。東北地区は各県準優勝校が、最後の切符をかけてオータムチャレンジトーナメント(11月6日開幕、宮城・石巻)に臨む。今津谷主将は「まだ先のことを考えられないけど、できなかったことを改善できるように練習に取り組んでいきたい」と前を向いた。

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