【女子野球】西武の“妹分”ライオンズ・レディースが創部初年でクラブ日本一

全日本クラブ選手権を制し喜ぶライオンズレディースナイン(カメラ・軍司 敦史)
全日本クラブ選手権を制し喜ぶライオンズレディースナイン(カメラ・軍司 敦史)

◆第15回全日本女子硬式野球クラブ選手権大会最終日 ▽決勝 ライオンズ・レディース2―1エイジェック(31日、袖ヶ浦市営球場)

 女子硬式野球のアマチュアクラブ日本一を決める全日本女子クラブ選手権大会の決勝が行われ、NPB12球団初の公認チームとして今年創設されたライオンズ・レディース(埼玉)が、エイジェック(栃木)を破り初優勝した。

 マウンド上の清水美佑が最後の打者を三振にとると、西武と同じユニホームの“妹”たちが抱き合って歓喜した。元西武の新谷博監督は「普通のユニホームと違って、ライオンズを背負っているわけですから負ける訳にはいかないでしょう。でも、ホッとしました」と振り返った。

 両軍のスタメン20人のうち、日本代表「マドンナジャパン」経験者が8人。WBSC(世界野球ソフトボール連盟)を通じて全世界にネット中継され、フラッカリ会長も「この地球上で最も才能のある女性野球選手らを見ることができる、素晴らしい日になる」と期待を寄せた注目のカードは、世界ランキング1位・日本の頂上決戦にふさわしい、レベルの高い戦いとなった。

 初回、ライオンズはエイジェックの先発・小松圭保の立ち上がりを攻めて1死二、三塁とすると、英菜々子の右適時打で2点を先制。エイジェックも、3回に1死満塁と同点のチャンスを作るが、「後ろに(日本のエース)里(綾実)さんが控えていると思うと、気が楽だった」という先発の清水の前に1点止まり。その後、安定した投球をみせた清水は6安打完投でMVPを受賞した。

 西武のバックアップを受け創部したのが今年2月、NPBでおなじみのユニホームにあこがれ、史上初の女子野球W杯3大会連続MVPを受賞した日本のエース・里や出口彩香ら、マドンナジャパンのメンバーが集まったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、6月まではほとんど練習が出来ない状態が続いた。8月の関東予選では圧倒的な力をみせたが、主将の出口は「このままでは全国では勝てない」と、練習不足を挙げていた。

 9月に入り、新谷監督はメンバー22人をプロ野球のように1、2軍に分ける改革を実行。女子野球では異例だが、これがチーム内に自覚と緊張感をもたらし、劇的にチームがまとまったという。「わがままなメンバーばかりでまとめるのは大変でしたが、1年目で目標達成、素直にうれしいです」優勝インタビューで出口主将は、笑顔で見守るナインに感謝した。

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