青学大・原晋監督「コロナに負けるな!大作戦」発令 11・1全日本大学駅伝

全日本大学駅伝に向けて「コロナに負けるな!大作戦」を発令した青学大・原晋監督
全日本大学駅伝に向けて「コロナに負けるな!大作戦」を発令した青学大・原晋監督

 学生3大駅伝の今季開幕戦となる全日本大学駅伝(11月1日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)で2年ぶり3度目の優勝を狙う青学大の原晋監督(53)は31日、コロナ禍で行われるレースに向けて「コロナに負けるな!大作戦」を発令した。

 「自粛ムードがある中、大会が行われることに感謝します。全チームの選手、監督、スタッフ、大会を運営する関係者、さらに駅伝ファン、全員で新型コロナウイルス感染防止対策を十分に取って、新型コロナウイルスに打ち勝つ大会にしましょう」と原監督は表情を引き締めて話した。

 例年であれば、学生3大駅伝開幕戦となる出雲駅伝(10月)が新型コロナの影響で中止。今季の開幕戦となった全日本大学駅伝は感染拡大防止のため“新様式”で開催される。開会式、閉会式は実施されず、走り終えた選手の収容バスは例年のようにゴールには向かわず名古屋方面に戻るなど、あくまでレース本位の形で、駅伝ファン待望の開幕戦が行われる。大会主催者は「新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、コース沿道での観戦、応援をお控えくださいますようお願いいたします」と呼びかけている。

 大会前日のこの日、原監督は日進市内で行われた最終調整で選手の動きに目を光らせた。その後、名古屋市内に移動し、監督会議とオンラインによる記者会見に出席した。

 「自粛ムードの中、開催しないという理屈を考えるのではなく、どうすれば開催できるか、という物語をつくる方がいい。今大会を開催する関係者の方々に敬意を表します」と原監督は神妙に話した。その上で、学生3大駅伝恒例となっている「大作戦」を発表した。

 「コロナに負けるな!大作戦です」

 原監督は真意を説明する。「今大会のライバルは東海大、駒大ですが、全チームが一丸となって戦うべき相手がいます。それが新型コロナウイルスです。大学生の元気な走りを日本全国に見せましょう」と力説した。

 原監督は2018年の箱根駅伝で4連覇を達成した後「ライバルは東洋大、早大、東海大ではない。サッカー界や野球界なんです」と持論を展開。陸上競技の発展のため、競技の枠を超えた発想を明かした。今回は、さらに大きな視野の「大作戦」を決めた。

 昨年の全日本大学駅伝ではレースを放送するテレビ朝日系の米倉涼子主演ドラマ「ドクターX~外科医・大門未知子~」の決めゼリフに乗っかり「私(青学大)失敗しないので大作戦」を発令。「大混戦なので失敗したら優勝できない」と意味を説明。7区で首位に立ったが、東海大に再逆転され、惜敗の2位。「大きな失敗はなかったが、再検査が必要」と原監督は振り返っていた。

 今回の作戦は“お遊び”の要素はない。原監督率いる青学大は、過去の大作戦シリーズの中でも最も大きなテーマを胸に伊勢路に臨む。

 ◇青学大・原晋監督発令の大作戦シリーズ◇

13年箱根駅伝 Z大作戦(エース出岐雄大を切り札としてアンカーに起用。アルファベットの最後のZが由来)8位

14年箱根駅伝 S大作戦(9、10区に世羅高出身の藤川拓也、竹内一輝を並べて最終盤勝負。世羅のSが由来)5位

15年箱根駅伝 ワクワク大作戦(原監督「初優勝できるかもしれない。ワクワクしている」。大作戦が初めて認知された)優勝

15年出雲駅伝 青トレ大作戦(中野ジェームズ修トレーナーの指導による体幹トレーニングの効果をアピール)優勝

15年全日本大学駅伝 あっぱれ大爆走作戦(原監督「会見で司会者に急に振られて即興で考えた」。準備不足がたたり敗戦)2位

16年箱根駅伝 ハッピー大作戦(原監督「選手、スタッフ、監督、コーチ、OB、ファン全員がハッピーになるレースをします」)優勝

16年出雲駅伝 神ってるぞ青山大作戦(広島県出身の原監督がプロ野球・広島の緒方孝市監督が発した流行語をヒントに命名)優勝

16年全日本大学駅伝 エビフライ大作戦(原監督「(開催地の)名古屋と言えばエビフリャー。頭から尻尾まで全部おいしい」)優勝

17年箱根駅伝 サンキュー大作戦(3連覇&3冠を目指す。原監督となって9度目の出場。感謝の気持ちで臨む)優勝

17年出雲駅伝 陸王大作戦(原監督が出演したTBS系ドラマ「陸王」の番組宣伝? フジテレビ系放送の出雲では相性が悪く敗戦)2位

17年全日本大学駅伝 青山祭大作戦(学園祭シーズン。「打ち上げ花火をドンと上げたい」と意気込むも、不発に終わる)3位

18年箱根駅伝 ハーモニー大作戦(混戦必至だが、指揮者を自任する原監督は「美しいハーモニーを奏でることが出来れば勝てる」)優勝

18年出雲駅伝 ヨロシク大作戦(出雲「4」勝目を狙う。「6」区間の総合力で勝負。ポイントは「4」区の吉田圭太。「9」度目の出雲路に感謝)優勝

18年全日本大学駅伝 メラメラ大作戦(原監督「出雲駅伝を勝ったが、チーム全員満足していない。メラメラ燃えています」)優勝

19年箱根駅伝 ゴーゴー大作戦(原監督「アチチ、アチ、燃えてるんだろうか! 箱根5連覇に向けて郷ひろみさんのように燃えています」。しかし、不完全燃焼で惜敗)2位

19年出雲駅伝 出てこい!駅伝男大作戦(原監督「勝つためにレースで練習以上の力を出せる駅伝男が出てきてほしい」)5位

19年全日本大学駅伝 私(青学大)失敗しないので大作戦(今大会を放送するテレビ朝日系人気ドラマの主演・米倉涼子の決めゼリフ)2位

20年箱根駅伝 やっぱり大作戦(原監督「やっぱり青学大は強かった、と言わせたい」。その通りにV奪回)優勝

20年出雲駅伝 ※新型コロナウイルス感染拡大の影響で大会中止

20年全日本大学駅伝 コロナに負けるな!大作戦(原監督「選手、監督、大会関係者、ファン全員でコロナに勝とう!」)さて結果は?

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