【巨人】岡本和真独占手記…2冠でも「自分の成績にムカついています」

スポーツ報知
3回2回二塁、左越えに左手一本で28号2ランを放った岡本(カメラ・竜田 卓)

◆JERAセ・リーグ 巨人3―3ヤクルト=延長10回規定により引き分け=(30日・東京ドーム)

 巨人・岡本和真内野手(24)が優勝を決めた30日のヤクルト戦で、左手一本で放つ芸術的28号2ランを放った。本塁打、打点の2冠に突き進む“若大将”はスポーツ報知に独占手記を寄せた。4番打者への思い、ホームランに対する本音、今季の成長を激白。自身の成績について「ムカつく」と明かすなど“岡本ワールド”をお楽しみください。(取材・構成=小林 圭太)

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 優勝を決める大事な試合で1本打てて、リーグ連覇を決められてうれしいです。僕、負けるのだけは好かないんで。ただ自分の成績にはムカついています! まだまだ、もっともっとできるっていう部分が強いです。この成績で満足していたら成長は止まりますし、まだ自分自身に伸びしろはあると思ってますから。

 今年は新型コロナウイルスの影響でイレギュラーなシーズンでした。でも、調整する上で難しさはあまり感じなかったです。個人練習の期間は「キャンプの延長」くらいの気持ちで練習して、その後に練習試合やオープン戦もあったので、例年と変わらない感じでした。コロナ禍で大変な時期でしたが、何とか開幕することができて、ファンの応援も受けられるようにもなって、それが一番うれしかったです。

 実は、「4番打者は今年から!」という気持ちでやってます。周りは一昨年(18年)から「4番! 4番!」って言ってくれますが、「開幕からずっと4番じゃないと意味がない」と思っていました。責任感がなかったわけではないです。一昨年はシーズンの途中からでしたし、去年は4番を外れたこともあったので、自信を持って4番とは言えないと思っていました。だから、今年がようやくスタートの気持ちなんです。

 やっぱり、4番は試合を左右する「ここが勝負どころや!」ってところで、回ってくることが多いです。もちろん、チャンスだったら常に「なんとか打ったろう!」って強気ですよ。打てずに流れを断つのが僕かもしれないし、打って流れを寄せるのも僕かもしれない。それが、僕の、つまり巨人軍の4番だと思ってます。

 重圧、責任感、そしてフラストレーション。確かに感じる時はありますけど、今年の僕に落ち込む暇はなかったですね。“逆転の発想”ができるようになったのが、去年と違うところです。

 例えば、同点の1死一、三塁でゲッツー、もしくは三振したとします。でも、次に同じような場面がきたら、同じ考えで打席に入らなければいいんです。言葉にするのは難しいですが、無理やりでも逆のことをするんです。今年、そうやってきました。それでうまくいくこともあるし、またダメだったら、もっと違うことを考えればいい。ねっ、落ち込んでる暇はないでしょ。寝て、次の日に起きたら、もう引きずってませんよ。切り替えています。

 勝てばいいと思ってます。だから、自分のホームランはチームプレーの中の一本としか思っていません。「何とか出塁しよう」とか、「このランナー絶対にかえそう」とか、そんな気持ちの中でのバッティングなんです。ホームランを狙うという気持ちはほぼなくて。だからタイトル、タイトルと言われますけど、本当に意識してないんです。2015年の1年目からファームで数年もがいた僕にとって、そう言われるようになったことはすごくうれしいことです。でも、後からついてくるものだし、とれなかったらそこまでです。

 ただ、ホームランは試合の流れを変える力があります。それは自分でもすごく感じます。僕の場合、打った直後は意外と冷静で、それは自覚してます。「お、捉えた、いったな」くらいにしか思っていなくて(笑い)。負けてる時は「これでいけるぞ!」って冷静に感じてます。雰囲気を一変させる一発って大事だなと思いますし、それが4番の仕事だと実感しました。

 次は日本シリーズですね。原監督を中心に、元木ヘッドやチームメートたちと「(去年の)4連敗というのをやり返しにいこう」とキャンプインから言ってやってきました。まだ、相手がどこになるかは分からないですが、日本一を目指して、また頑張っていきます。しっかり、4番としての責任を果たしたいですね。(巨人軍内野手)

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