井上尚弥、日本人単独2位世界戦15勝へ“足場固まった”「マットいい感じ」

スポーツ報知
記者会見後に記念撮影に応じる井上尚弥(左)とジェーソン・モロニー(大橋ジム提供)

◆プロボクシング WBA&IBF世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上尚弥―ジェーソン・モロニー(10月31日=日本時間11月1日、米ネバダ州ラスベガス MGMグランド)

 WBA&IBF世界バンタム級統一王者・井上尚弥がラスベガス初決戦に手応えならぬ、勝利の“足応え”をつかんだ。29日(日本時間30日)、同地のMGMコンファレンスセンターで挑戦者ジェーソン・モロニーと最終記者会見に臨み、「期待どおりの試合をする」と勝利宣言。本番会場のリングに上がった井上は敷かれたマットに好感触を得て、さらに自信を深めた。

 17秒間、井上は射るような視線をモロニーに送り続けた。記者会見後、両者がにらみ合うフェースオフ。右肩に赤のIBF、左肩に黒のWBAベルトを掛けた井上に対し、オーストラリア国旗を背負ったモロニーは一歩も引かない。意地をぶつけ合った両者は、手首でタッチして分かれた。

 ボクシングの聖地ラスベガスのデビュー戦。モロニーと2人で会見した井上は、昨年11月のドネア(フィリピン)戦で負った右眼窩(がんか)底骨折について「順調に回復した」と報告し「期待やプレッシャーを自分の力に変えて毎回試合に挑んでいる」と言い切った。モロニーについては「すべてにおいてレベルが確実に高い選手という印象」としたものの「特に何も感じなかった。ちょっと気合が入りすぎている感じがした」と余裕を漂わせた。

 勝利の自信を深めたのは、会見の前だった。隣の試合会場をのぞいて実際に試合が行われるリングをチェックした井上は、「リングマットもいい感じです」と大橋秀行会長(55)に報告。元WBC&WBA世界ミニマム級王者の師匠は「この直感が大事です」と強調する。足を使ってスピードとテクニックで戦うことも、足を止めて打ち込むこともできる万能タイプのモンスターに聖地のマットがフィットした。

 この日、井上は大橋会長、父の真吾トレーナー(49)とともに会見場へと出発。徹底した新型コロナ対策でホテルの隔離された階から専用のエレベーターを使い、裏通路を通って主催のトップランク社が用意した専用シャトルバスで移動した。裏側ではこんなピリピリムードも、主催社は“ハロウィーン対決”と華々しくあおる。この状況に井上は「すごく期待値をうかがえる」と背筋を伸ばし「期待通りの試合をしたいと思う」と締めた。

 28日に受けたPCR検査も陰性だった。30日(日本時間31日)には検診と計量が行われる。勝てば具志堅用高を超えて日本人歴代単独2位となる世界戦通算15勝目。井上はSNSに会見の写真を上げ「準備万端」とサムアップマークを添えた。(谷口 隆俊)

 ◆モロニー強気「一番の選手になってみせる」

 挑戦者のモロニーは静かな口調ながら「私の勝利を妨げるものは何もない。バンタム級で一番の選手になってみせる」と自信を見せた。井上のことは「フィジカルも強いし、精神力も強い」などと警戒したが、「土曜日の夜は世界中にショックを与えたい」と最後までコメントは強気だった。終了後、1時間もたたないうちに会見の動画をリツイート。井上がベルトを肩にかけて撮影に応じていたが、「2日後、これらのベルトは私の物になる」と不敵につぶやいていた。

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