◆JERAセ・リーグ 阪神3―1中日(29日・甲子園)
やはり鬼門だった。中日は、45イニング連続無失点中だった大野雄大投手(32)が先発したが、いきなり初回、近本と糸原の打者2人、わずか10球で失点。快進撃を止められた。打線もこの3連戦は全て1得点に抑えられ、まるで不振だった夏場のようだった。今季5度目の同一カード3連敗で、阪神と入れ替わって3位に転落した。
今季の阪神戦は10勝14敗で全日程を終えたが、とりわけ甲子園では1勝11敗のワースト記録。1勝は大野が9月30日に挙げたもので、全体としては“甲子園の呪い”に金縛りにあった感じだ。
それにしてもなぜ?
与田剛監督「そういうのは悪い数字じゃない方がいいし、そこは僕たちは僕たちで考える。負ける時というのはやっぱり点が取れなかったり、点を取られる。それがたまたま甲子園で続いたということかもしれないが…。原因は何か、これからちゃんと検証しないといけない」
村上隆行打撃コーチ「甲子園では試合の流れが悪くなってしまっている。点を取った後にすぐ取られたり、逆に投手が頑張ってくれている時は野手が全然点を取れなかったり。投打がなかなかかみ合わない。変に意識しているのか、皆何とかしようとはしているがそれが裏目に出てしまっている」
本拠地の屋内球場(ナゴヤドーム)と屋外球場の違いなのか、マウンドの形状の違いや、人工芝と土のグラウンドの違いが何らかの影響を与えているのか。“内弁慶”ともいわれる選手の気質か、今季は入場制限があったが熱狂的な阪神ファンによるプレッシャーを受けるのか。それとも単なる巡り合わせなのか? 謎を呼んだまま、来季の宿題となった。