紫雷イオが20年ぶりの「ハロウィン・ハボック」登場で思い出すグレート・ムタの電流金網デスマッチ…金曜8時のプロレスコラム

あおり映像でハロウィーンメイクを披露した紫雷イオ(C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.
あおり映像でハロウィーンメイクを披露した紫雷イオ(C)2020 WWE, Inc. All Rights Reserved.

 伝説のプロレス版ハロウィーンが米WWEで20年ぶりに復活した。「NXT:ハロウィン・ハボック」が日本時間30日にWWEネットワークで配信される。「ハロウィン・ハボック」はWWEが吸収したWCW(旧NWA)が1989年から2000年まで開催していた10月下旬恒例のハロウィーン大会だった。

 20年ぶりのハロウィーンリングに女王として登場するのが日本人スーパースターでNXT女子王者の紫雷イオ(30)。“漆黒天女”は、あおり映像でハロウィーンメイク姿を披露し「私がキャンディスを叩きのめす」と妖しく宣言。キャンディス・レラエ(35)とスピン・ザ・ウィール(ルーレット)で決める王座戦を繰り広げる。

 NXTは、WWEの2大ブランド「ロウ」「スマックダウン」への登竜門的な第3のブランドで、中邑真輔(スマックダウン前タッグ王者)やアスカ(ロウ女子王者)もNXTからトップブランドに昇格している。だがNXTも独自のブランド力で盛り上がっており、メジャーとマイナーという概念は薄まりつつある。そして「ハロウィン・ハボック」の20年ぶり復活の舞台になったのだ。

 直訳して「ハロウィーンの大混乱」は、WCWの栄華を象徴する大会だった。1989年の第1回大会(フィラデルフィア)のメインイベントは、グレート・ムタ(武藤敬司)&テリー・ファンクとリック・フレアー&スティングによるサンダードーム戦(電流金網デスマッチ)。セミファイナルには“暴走戦士”ザ・ロード・ウォリアーズも登場するなど、ペイントレスラーが活躍した。2000年まで、ハルク・ホーガンやゴールドバーグらWCW世界ヘビー級王者が防衛戦を行い、ブームを起こした“ハリウッド”ホーガンのnWoもハロウィーンを彩った。

 初期の大会はムタの存在によってWCWと新日本プロレスが提携(1990年)するなど、日本にもビデオソフトなどで紹介された。ムタ組とフレアー組の電流金網デスマッチは、大仁田厚が有刺鉄線電流爆破デスマッチ(1990年8月)をやる前の試合だった。爆破の仕掛けはなく、金網から逃げようとすると上部に電流が流れていて脱出できないという触れ込み。ムタが金網をよじ登っていき、感電したようなジェスチャーをしていたのが面白かった。その後、テリー(93年・川崎球場)もムタ(99年・神宮球場)も大仁田の電流爆破デスマッチに巻き込まれようとは、この時、誰も予想できなかった。

 そんな歴史を紫雷イオが思い出させてくれた。31年前も今も、世界のマットで日本人がスーパースターとして君臨し続けていることを誇りに思う。「ハロウィン・ハボック」が来年も続き、いずれは日本公演を…などという夢をコロナ禍のハロウィーンに願う。(酒井 隆之)

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